ドル円は110円台で小動き。株価の上昇で110円92銭まで上昇したものの、111円には届かず。この日の下値も110円70銭と値幅も22銭と小幅に終える。ユーロドルは1.18を挟んでもみ合い。ドル円同様、方向感もなく値幅も20ポイント強に収まる。株式市場は続伸。テクノロジー株が買われ、ダウとS&P500は最高値を更新。ダウはこれで、9営業日連続で最高値を更新する。債券は朝方売られたものの、その後は切り返し堅調に推移。長期金利はやや低下し、2.25%台に。金は反落し、原油価格も小幅に安い。

6月消費者信用残高→ 123.97億ドル

ドル/円110.70~ 110.92

ユーロ/ドル1.1782~ 1.1804

ユーロ/円  130.50~ 130.83

NYダウ  +25.61 → 22,118.42

GOLD  +0.10 → 1264.70ドル 

WTI -0.19 → 49.39ドル  

米10年国債  -0.009 → 2.253%


本日の注目イベント

日  6月貿易収支
日  7月景気ウオッチャー調査
独  独9月貿易収支
独  独3月経常収支
 
 ドル円は110円台半ばから後半でもみ合い、110円92銭まで買われる場面もありましたが、111円には届いていません。先週まで110円割れを試し、当面のドルの底値を試そうとする動きは、先週末に発表された良好な雇用統計を材料に、やや後退した印象です。それでも依然として上値は重く、このままでいくと、相場も「夏休み入り」する可能性も出て来ました。

 昨日のNY市場ではドル円だけではなく、ユーロドルなど主要通貨の値動きも小幅に留まり、すでに夏相場の兆候も見え始めています。連銀総裁の講演もありましたが、こちらへの反応も限定的でした。セントルイス連銀のブラード総裁は、バランスシート縮小開始について「9月に発表する用意ができている。他の当局者が同意するかどうかは分からない」と発言し、利上げについては「政策金利を現行水準で維持するのが最も適切な金融政策だろう」と、利上げには否定的な見方を示しています。(フルームバーグ)

 またミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「インフレ率は当局の2%目標に届いてはおらず、やや低い。実際これは重要だ」と述べ、ブラード総裁と同じように、「ハト派」的な立場を示しています。もっともカシュカリ総裁については、前回利上げの際にも反対しており、現在のFOMCメンバーの中では「最もハト派」と見られています。9月のFOMCではバランスシート縮小のアウトラインが示され、12月のFOMCで、今年3回目となる利上げ、というのが市場が予想するメインシナリオですが、利下げに関してはまだ予断を許しません。その意味では今月24-26日に行われるジャクソンホールでの会合で何かヒントが得られるのではないかと期待が膨らみます。

 ドル円は先週、110円割れを試し、109円台後半を2回テストして反発して来ました。「日足」チャートでは、4月には108円13銭を底値に反発し、6月には108円82銭を底値に、これも反発しています。そして今回は109円86銭を底値に反転しています。上値が重いのも事実ですが、逆な見方をすれば「下値が切りあがっている」のも確認できます。結局、日足では「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成している途中だと見ることができます。

 引き続き低調なインフレ率の行方が今後のドル円の鍵を握ることになりますが、今週末には7月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。今週最も重要な経済指標として注目されますが、その結果を見るまでは動きにくい展開が続きそうです。気になるのはNY株式市場です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)