先週も為替は円高の流れが続きましたが、110円を割れて、109円台後半で円高が一旦止まりました。先週金曜日も109円台に突入するなど、だらだらと円高傾向が続いていたのですが、金曜夜のアメリカの雇用統計が予想以上に良好な結果だったこともあって、ドル高へ。1ドル=110円台後半の水準まで値を戻しました。
 
 さて、今週の見通しについて。これまで円高トレンドに入っているとの見方をしてきました。先週は少し、円安方向に反発しましたが、それでも、現状、トレンドが転換するには至っていません。それゆえ、この夏は円高が拡大する可能性がまだ残されており、「最大109円台前半~108円台後半」との円高ターゲットを維持します。(先週は109円台に突入して、円高ターゲットにかなり接近しましたが、厳密には、円高ターゲットゾーンまで数十銭ほど距離があり、未達でした。そのため、まだ円高エネルギーは残されているのではないかとの見方です)。
 
 逆に、円安方向は、111円近辺の水準(110円台後半~111円近辺)。このあたりにチャート分析上の、複数の節目が存在しており、円安方向への動きは抑制されやすいと思われます。もし、その節目を今週しっかり超えてきた場合、(それでも、円安がぐんぐん進むということにはならず)、その次は、111円台後半が上値抑制帯として作用しやすいと思われます。
 
 なお、円高方向については、先週の安値圏(110円近辺)がひとまず下支えのサポート帯として作用しやすいですが、その水準を下抜けると、109円を通過して、短期間で一気に108円台突入の可能性が高まると思います。もしかすると、ちょうどお盆の時期と重なる可能性もあり、要注意です。
 
 ユーロ円が先週、これまでの高値圏(7月以降の130円を挟んだ水準での保ち合い)から、さらに上抜けようかという兆候も見られたのですが、すぐに元の保ち合いに回帰しました。予測が難しい状況ですが、潜在的なトレンドが、ながらかに下を向いています。このような状況では、下方のリスクも警戒したいところで、具体的には、注意すべきは129円台後半~130円近辺の水準。今月、この注意すべき水準を割り込みますと、これまでの高値圏での保ち合いがやや長期化しているだけに、数円単位での調整(下落)が生じやすくなると思われます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)