アスカネット <2438> (東マ)は、前日2日に13円高の1569円と5営業日ぶりに反発して引けた。米国ナスダック市場のハイテク株安や東証マザーズ銘柄売りが一服し、目先の利益を確定する売り物が続いた同社株にも、25日移動平均線から11%超のマイナスかい離は売られ過ぎとして底上げ期待の買い物が再燃した。さらに同社は、今年8月1日には「CEATEC JAPAN 2017」展に空中結像技術製品「AIプレート」を出展することを発表しており、このAIプレート関連では、今年1月に米国ラスベガスで開催された「CES(コンシュ-マー家電見本市)2017」展に出展したことで2日連続でストップ高を演じたことも連想され、再現期待を高めて先取り買いも交錯した。
 
■今年1月の米国「CES 2017」展出展では2日連続のストップ高と急騰
 
 「CEATEC JAPAN」は、昨年2016年に従来のIT・電機の展示会から第四次産業革命を起爆する新規オープンイノベーションを集結する「CSP/Iot総合展」にシフトし、モビリティ、ヘルスケア、航空宇宙などさまざまな産業のフロントランナーの出展を募っており、「2017」展では、アスカネットは、自社保有の特許技術を駆使して事業化している空中に立体映像を創出する最先端技術製品「AIプレート」の最新技術の出展や他の技術と融合させて空中ディスプレイが切り開く未来を提案する。
 
 同社は、この最先端製品を国内はもとより海外でも積極的にアピールしており、今年1月の「CES 2017」展では、BMWのコンセプトカーに搭載されて脚光を浴びたほか、英国、ドイツ、中国、中東などで開催された展示会にも出展しており、ビジネス面でも、今年6月に新光商事 <8141> が、中国・香港地区での販売活動をスタートさせるなど、メモリアルデザインサービス(MDS)事業、パーソナルパブリッシングサービス(PPS)事業に続き、エアリアルイメージング(AI)事業として経営の第3の柱として高成長させる積極策を続けている。
 
 業績そのものは、このAI事業の海外・国内展示会への出展費用や量産化技術の開発費用が増加し、PPS事業での生産設備・人員増強負担が重なってやや伸び悩む見込みだ。今2018年4月期業績は、売り上げ56億9600万円(前期比4.7%増)、営業利益7億7100万円(同3.7%減)、経常利益7億7600万円(同3.6%減)、純利益5億4100万円(同5.5%減)と前期の過去最高からの小幅減益転換を予想しているが、ただAI事業の売り上げについては、小ロット案件が中心となった前期の6000万円(前々期比3.4%増)から1億6000万円(前期比2.6倍)と見通しており、国内外での積極的なアピールから業績成長期入り目前を示唆している。
 
■25日線から11%超もマイナスかい離し高値期日向かいに絶好のチャンス
 
 株価は、年初来安値1006円から今年1月の「CES」出展で2日間のストップ高を交えて1878円まで8割高し、その後のロボットベンチャーとの資本業務提携、4半期決算の高利益進捗率などが加わって年初来高値2514円まで上値を伸ばした。同高値後は、今期業績の減益転換予想で1700円台まで調整、足元では米国ナスダック市場のハイテク株安の波及で1500円台まで突っ込んだ。調整は、3月の年初来高値から5カ月目に入り、25日線から11%超の下方かい離の売られ過ぎと期日向かいの絶好のチャンスを示唆しており、まず25日線水準の1700円台をクリアし、さらに一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)(イメージ写真提供:123RF)