明日は、豪準備銀行(RBA)が政策金利の発表を行う。政策金利の変更はない見込みであり、市場の関心は同時に公表される声明に集まっている。欧米を中心に緩和的金融政策の正常化志向が高まる中、市場にはRBAの次の一手も利上げになるとの見方が根強い。ところが、ロウRBA総裁は先週26日に行った講演で「他の中銀にRBAが歩調を合わせる必要はない」と述べてこうした見方をけん制。さらには、現在の金融政策に満足しているとした上で「豪ドルが少し下落すればもっと良い」と語り、通貨安誘導とも取れる発言を行った。

 そうした中、27日に89.42円前後まで上昇して約1年8カ月ぶりの高値を更新した豪ドル/円は、本日の東京市場で一時87円台後半に差し込むなど、足元では調整気味に推移している。明日のRBA声明次第ではさらなる下落の可能性もありそうだ。日足チャートの形状からは87.50円を割り込むと下げが加速しそうに見える。もっとも、足元の調整はRBA声明の慎重姿勢を先読みした動きと見る事もできる。仮に声明が前回の内容を踏襲したものになり、利上げ観測や通貨高に対するけん制が盛り込まれなければ再び豪ドル買いが強まる可能性もあろう。前回、「経済が上向くにつれ、次第に上昇すると見られる」としていたインフレ見通しの件なども注目されそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)