7月28日のスポット金は大幅に上昇、前日比10.55ドル高の1トロイオンス=1269.00ドルで引けた。一時1270.60ドルと6月14日以来1カ月半ぶりの高値を付けた。
 
 朝方発表の第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.6%増と、市場予想と一致した。雇用コスト指数は第2四半期に0.5%上昇と市場予想の0.6%上昇には及ばなかった。予想より落ち着いた内容の米国のインフレ関連指標が公表されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な追加利上げ観測が後退したことや、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受け、ドルが売られて、安全資産の金に買いが入った。
 
 WTI原油先物は5日続伸、前日比0.56ドル高の1バレル=49.73ドルで取引を終えた。一時は49.80ドルまで上げ、5月30日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。
 
 需給改善につながる材料が相次ぎ、期待買いが続いた模様。24日に石油輸出国機構(OPEC)の会合で、サウジアラビアの原油輸出削減やナイジェリアの生産抑制などが決まったほか、26日には米エネルギー情報局(EIA)が発表した統計で、米原油在庫がほぼ7カ月半ぶりの水準まで減った。その他、外為市場でのドル安も原油高につながった。(イメージ写真提供:123RF)