ドル円は111円台で戻りを試す展開。経済指標が良かったことと、長期金利の上昇を手掛かりに朝方は111円を割り込む場面もあったが反発。111円72銭までドル高が進み、111円20-30銭で引ける。ユーロドルは利益確定の売りに押され反落。1.17台に乗せたが、売りに押され1.1650まで下げる。株式市場はまちまち。ダウは85ドル上昇し、連日の最高値更新をみせたものの、ナスダックは40ポイント下落。情報技術が大きく下げた一方、電気通信は大幅高。債券相場は反落。AT&Tの起債に関連して長期債が売られた。長期金利は2.31%台に上昇。金は反発。原油は続伸して49ドル台で引ける。

6月耐久財受注        →  +6.5%

 新規失業保険申請件数  →  24.4万件

ドル/円110.96~ 111.72

ユーロ/ドル1.1650~ 1.1706

ユーロ/円  129.54~ 130.47

NYダウ  +85.54 → 21,796.55

GOLD  +10.60 → 1260.00ドル 

WTI +0.29 → 49.04ドル  

米10年国債  +0.023 → 2.310%

 
本日の注目イベント

豪  豪第2四半期生産者物価指数
日  6月失業率
日  6月消費者物価指数
日  日銀金融政策決定会合における主な意見(7月19、20日分)
独  独7月消費者物価指数(速報値)
欧  ユーロ圏7月景況感指数
欧  ユーロ圏7月消費者信頼感(確報値)
米  4-6月GDP(速報値)
米  7月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
加  カナダ5月GDP
         

 110円台半ばが底堅いのか、112円前後が重たいのか、連日決定的な方向感が見られないなか上下するドル円です。昨日も東京時間やNY時間でも111円を割り込み、110円台後半までドル安が進む場面が何度かありましたが、勢いもなく反転しています。NYでは、長期金利が2.31%台まで上昇したことや、6月の耐久財受注が予想を上回ったことを手掛かりに111円72銭までドルが買われています。

 6月の耐久財受注は6.5%増加し、2014年7月以来の大幅な伸びを見せました。この結果、本日発表される4-6月期のGDP速報値にも上振れ期待が高まり、ドルを押し上げた部分もあります。ただ内容的には、航空機が全体を押し上げ、先行指標となる航空機を除くコア資本財の受注は減少しています。(ブルームバーグ)本日発表の4-6月期GDPの事前予想値は前期比で、年率2.7%と直近になって上方修正されています。

 ドル円は短期的な動きを示す「1時間足」を見ると、雲の上下を行ったり来たりしていることが伺え、狭いレンジ内で上下を繰り返しているのが確認できます。足元の値位置は雲の下方で推移していますが、この雲も急速に下に下げており、111円50銭をしっかりと上回れば「雲抜け」が完成する状況になっています。ただそれでもこのところの傾向として、雲抜けしても伸びずに上昇も下落も抑えられているのが現状です。それでも雲抜けでエントリーをし、一方方向への伸びを期待するのか、それともここは逆張りで攻めるのか、迷うところです。もっとも「様子見」という手も、もちろんあります。

 防衛大臣や民進党の代表が辞任するなど、日本の政局も米国と同様に混沌としてきました。日本の政治リスクで為替が大きく動く場面はそう多くはありません。ここはやはりトランプ政権の今後の行方が最も重要な鍵となります。本日はGDPの結果に注目ですが、予想レンジは110円70銭~112円程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)