ドル円は反発。良好な経済指標に長期金利が上昇したことで、円売りが強まった。ドル円は111円95銭まで買われ、高値圏で引ける。株高もドル円を押し上げた。ユーロドルも一時は1.1712までユーロ高が進み、2015年8月の高値と並ぶ。ただその後IMFがECBに対して、緩和策の解除に慎重になるよう求めたことで急落。上昇分を吐き出す結果に。株式市場は反発。キャタピラーやマクドナルドの好決算を好感し、ダウは100ドルを超える上昇。S&P500は最高値を更新。債券相場は大幅に続落。消費者マインドなど良好な経済指標に反応し、売りが強まる。長期金利は2.33%台まで上昇。金は続落。原油価格はOPECなど産油国が減産の追加策を発表したことで大幅に買われる。

5月FHFA住宅価格指数        →  +0.4%

5月ケース・シラ-住宅価格指数   →  +5.69%

7月消費者信頼感指数        →  121.1

7月リッチモンド連銀製造業指数  →  14

ドル/円111.31~ 111.95

ユーロ/ドル1.1643~ 1.1712

ユーロ/円  129.97~ 130.59

NYダウ  +100.26 → 21,613.43

GOLD  -2.20 → 1252.10ドル 

WTI +1.55 → 47.89ドル  

米10年国債  +0.080 → 2.335%


本日の注目イベント

豪  豪第2四半期消費者物価指数
英  英4-6月期GDP(速報値)
米  FOMC 声明発表
米  6月新築住宅販売件数
米  企業決算 → コカコーラ、ボーイング、フェイスブック
            

 昨日のこの欄で、ドル円は111円台半ばを越えれば、上昇のきっかをつかむことができるかもしれないと述べましたが、NY市場でドル円は111円95銭まで反発し、110円台半ばが目先の底値の可能性が出て来ました。あくまでも「目先の」という形容詞をつけなければなりませんが、110-115円のレンジ内での動きが継続し、まだメインのトレンドの発生は確認されていないということです。

 ドル円上昇のきっかけは、カギを握っている米長期金利の急騰(価格は下落)でした。昨日発表されたコンファレンスボードの消費者マインドなどの経済データが事前予想を上回っていたことで、米景気の先行きに対する懸念が後退し、これが米国債の売りにつながりました。やはり、米長期金利とドル円との強い相関関係が続いていることになります。

 本日も、米国株が上昇し円安傾向に振れたことで、日本株の上昇も見込めると思います。それに伴って、ドル円も上値を試しそうな雰囲気ですが、「1時間足」では112円に乗せた直ぐ上に「120時間線」があり、先ずはこのレベルを抜けることできるかどうかに注目しています。また、仮に上抜けに成功しても「4時間足」では112円20銭より上に雲の下限があり、ここから112円台半ばまでドル高が進むには、かなりのドル買い材料が必要と言えます。一般的な相場観からしても、前日に110円62銭まで売られた後であることを考えると、上記水準からはドル売りも出そうな水準ではあります。

 興味深いのはユーロドルの動きです。ECBによる量的緩和縮小観測を材料にユーロ高が続いていますが、昨日はついに1.17台に乗せ、1.1712までユーロ高が進みました。この欄でも何度か触れましたが、この水準は2015年8月24日に記録した直近高値です。「ユーロドルの1.7台からは慎重になるべき」という言葉も残しましたが、昨日はIMFから冷や水を浴びせられ、上昇分を一気に吐き出す荒っぽい動きでした。

 IMFはこの日のレポートで、「インフレの道筋がECBの物価安定目標に向けて持続的な上昇を見せるまで、金融政策はしっかりと緩和的な状態を維持すべきだ」と言明しました。(ブルームバーグ)このレポートをきっかけにユーロ売りが強まりましたが、IMFが安易な政策変更は市場の混乱を招くと、異例の警告を発信した格好です。

 FOMCは明日の朝方3時に発表されます。110円台半ばからようやく反転の兆しを見せたドル円ですが、声明文の内容次第ではまた、元の鞘に押し戻されることになるかもしれません。また反対に、再び114円台への踏み台になる可能性もあります。声明文では米景気の見方に変化はないのかどうかに注目しています。本日のレンジはややワイドに、111円~112円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)