全米先物取引委員会(CFTC)が21日に発表したシカゴ通貨先物市場(IMM)における18日時点の投機筋のポジション状況で、ユーロの買いポジション(対ドル)が2011年5月以来の高水準に増加。一方、円の売りポジション(対ドル)も2014年1月以来の水準に増加した。

 欧州中銀(ECB)の金融政策正常化に対する思惑がユーロ買い材料となり、日銀の大規模緩和維持の思惑が円売りを促している点を考慮すると、2016年高値の132.294円を目指して、ここからもう一段のユーロ高・円安が進む可能性も否定はできない。

 ただ、足元のユーロ/円相場は、11日に約1年5カ月ぶりの高値130.770円を付けた後は伸び悩んでおり、130円台での買い意欲は強くなさそうに見える。もし、何かのきっかけでユーロ買い・円売りに大きく偏った投機筋のポジションが、一斉に閉じられる事になると、大幅な下落に見舞われるリスクもありそうだ。ユーロ高を嫌気して調整気味の欧州株の動向や、欧州中銀(ECB)高官らのユーロ高けん制発言などには注意が必要な状況だろう。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)