先週は円高がずるずる止まらず、週末は1ドル=111円近辺まで円高が進みました。最近の米ドル円の動向を確認しておきましょう。6月前半は円高になると予想しました。6月5日号の為替相場見通しで「1ドル=108円台に向かう可能性は比較的高いと予想します」と明言。結果は、予想が的中して、同月14日に予想レート108円台に到達しました。その後、6月後半は短期トレンドが円安に転換したと判断し、円安が進むと予想しました。6月19日号で「第一に111.5円あたりが円安メドとして浮上しています」と明言。翌週の6月26日号で「最大で112円台~113円近辺。それ以上の円安はなかなか見込めないのではないかと思われます」と明言。結果は、予想を超えて114円まで円安が進みました。そこで、7月10日号では「短期的な行き過ぎ」「比較的早期に、揺り戻しの動きが生じる」と明言。その通り、早期に揺り戻しが生じて、先週末は111円まで揺り戻しが生じたところです。
 
 さて今後の見通しについて、現状2つのシナリオが考えられます。1つ目は、先週の、円高への揺り戻しがやや急だったため、今週は一旦、円安への反発を挟むなどしてから、再度、円高へ向かうシナリオ。今週本当に反発が生じた場合は、112円台前半に、やや強力な抵抗帯があるため、そのあたりでは、上値を強力に抑えられやすいと思われます。2つ目は、もう少し円高が拡大するシナリオ。この場合、円高メドは110円近辺が浮上します。それ以上の円高の可能性についてですが、110円は心理的な節目ではありますが、チャート上はあまり重要ではなくて、109円台にしっかりした下値サポート帯が位置しています。そのため、アメリカでトランプ大統領に関わる不安材料などでドル安(円高)が加速したとしても、109円台が中期的にも重要な下支えラインになりそうです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)