ユーロ/ドルの上昇トレンドが緩んできた。昨日は、米紙が「欧州中銀(ECB)は9月会合で量的緩和(QE)を段階的に縮小する計画を公表する可能性がある」と報じた事を受けてユーロ高に振れる場面もあったが、買いの勢いは続かず間もなく反落した。買い材料に対する反応が明らかに鈍っており、ECBの緩和縮小をネタにしたユーロ高局面は終了が近い事を示唆しているように思われる。そうした中、本日のNY市場では米重要統計の発表が続く。これらの結果によってはドル買い主導でユーロが下げ足を速める可能性もあるため注視しておきたい。

 とはいえ、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、利上げを進める上でインフレ動向を注意深く監視する慎重姿勢を示した直後とあって、6月消費者物価指数が予想を下回る伸びにとどまれば利上げ期待が萎みやすい地合いにある。ドル売り主導でユーロが反発するケースにも注意が必要だろう。

 ユーロ/ドル相場は、12日に付けた約1年2カ月ぶりの1.1480ドル台が目先の天井となる可能性が高まりつつあると見ているが、米重要統計ラッシュ後のドルの動きを確認した上で最終的な判断を下したいと考えている。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)