やや材料不足と、この日はクロス円が取引の中心だったこともありドル円は小動き。前日112円台後半までドル安が進んだが、この日は終始113円台前半から半ばで推移。ユーロドルは反落し1週間ぶりに1.13台まで売られる。特段材料はなかったものの、利益確定の売りに押される。ユーロ円も128円台半ばまで下落。株式市場は続伸。イエレン議長の証言で引き続き利上げは緩やかなものになるとの見方が支えに。ダウは20ドル上昇し、連日の最高値更新。債券相場は反発。30年債入札がやや不調だったことで、10年債も小幅に売られる。長期金利は2.34%台へと上昇。金は反落。原油価格は続伸し46ドル台を回復。

6月生産者物価指数    →  +0.1%

新規失業保険申請件数    →  24.7万件

6月財政収支       →  -902億ドル

ドル/円113.12~ 113.47

ユーロ/ドル1.1382~ 1.1419

ユーロ/円  128.49~ 130.05

NYダウ  +20.95 → 21,553.09

GOLD  -1.80→ 1217.30ドル 

WTI +0.59 → 46.08ドル  

米10年国債  +0.027 → 2.344%

 
本日の注目イベント

日  5月鉱工業生産(確定値)
米  6月消費者物価指数
米  6月小売売上高
米  6月鉱工業生産
米  6月設備稼働率
米  7月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
米  カプラン・ダラス連銀総裁講演(メキシコ)
米  企業決算 → JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、シティーグループ


 前日のNY市場に続き、昨日の東京市場でも113円割れがあり、112円86銭辺りまで円が買われましたが、113円割れではドル買いが優勢で、今のところ底堅い水準になっています。もっとも、それでも上値は113円台半ば辺りで抑えられ、次の材料待ちといった雰囲気です。特に昨日のNY市場ではドル円は蚊帳の外で、クロス円の利益確定の取引が活発だったようです。

 ユーロ円は一時128円台半ばまで売られ、直近高値から2円以上の下落です。ポンド円も148円台がなかなか抜け切れなく、これでトリプルトップを確認する動きになっています。そんな中、豪ドル円が堅調です。昨日は87円台半ばをしっかりと超え、3月に記録した高値を抜いて来ました。これで目先のターゲットは2月16日につけた88円17銭近辺ということになります。

 テクニカルで観ても、「日足」「週足」ともに雲抜けを完了させており、単純移動平均線も上昇トレンドを完成させようかという形状を見せています。経済データでもNBA企業信頼感や、ウエストパック消費者信頼感などが好転しており、まだ利上げ観測が高まる段階ではないとしても、根強くあった利下げ観測は後退したとみられます。今後もドル円が大きく円高に振れないという前提に立てば、底堅く推移するものと予想しています。

 ECBのドラギ総裁は、8月下旬に米ワイオミング州ジャクソンホールで行われる年次シンポジュームに出席するようです。このシンポジュームは、カンザスシティー連銀が主催するもので毎年中央銀行総裁や著名エコノミストなどが参加し、講演を行うことで有名です。今年もドラギ総裁が参加することで、ECBの量的緩和縮小に関する手掛かりがつかめるかもしれないということで注目されそうです。シンポジュームは8月24~26日まで開催されます。

 イエレン議長は公聴会で引き続きインフレ率の不確実性について述べています。今後数カ月FOMCではこのデータを注視するとも述べていました。本日は6月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。前月比では「0.1%」、前年比では「1.7%」と予想されていますが、原油価格が下落傾向の中、どのような数字が出てくるのか、これまでよりも注目度が高いと思われます。本日はこれ以外にも、ミシガン大学消費者マインドや小売売上高など、重要な指標発表があります。レンジは112円80銭~114円程度を予想しますが、経済データが上振れし114円台をテストしても、そのまま114円台を維持して戻って来るのはまだ難しそうなイメージです。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)