ハノイ市で計画されているアジア最高のテレビ塔建設案件について、ベトナム国営テレビ(VTV)と国家資本投資経営総公社[SCIC](State Capital Investment Corporation=SCIC)は、同案件を展開する合弁会社のベトナムテレビ塔社から出資金を引き揚げる意思を示している。

  VTVは、番組制作などのテレビ部門へ優先的に資金を投入するため、同合弁会社への出資金の全部または大部分を回収する計画を提出した。一方、SCICは同案件が政府の出資対象リストに入っていないことを理由に、同合弁会社から出資金を全額回収する方針だ。

  同合弁会社は首相の許可に従い、2015年2月にVTVとSCIC、BRGグループ(BRG Group)の出資により設立されたもの。資本金は6000億VND(約30億円)で、3社は現在までに1500億VND(約7億6000万円)を出資しているが、案件は進んでいない。

  建設予定のテレビ塔は高さ636mで、日本の東京スカイツリー(634m)や中国の広州塔(600m)をも抜いてアジア最高になるという。投資総額は13億~15億USD(約1480億~1700億円)。

  なお、財政省はこのほど、VTVとSCICの撤退意思を受けて、テレビ塔案件とベトナムテレビ塔社の出資再編案について政府官房に報告している。(情報提供:VERAC)