カナダ中銀(BOC)の政策金利発表を受けたカナダドル相場の反応が注目される。利上げ(政策金利を0.50%から0.75%に引き上げ)は9割がた織り込み済みであり、利上げの発表だけでカナダドル相場を一段と押し上げるのは難しいかもしれない。

 ただ、足元の上昇の大部分がショート・カバー(売り方の買戻し)によるものであった可能性が高い点は一考に価する。投機筋のカナダドルショート(売り持ち)ポジションは、BOCの利上げ観測浮上後に大きく減少したが、先週4日時点でもなおネットショート(売り超)の状態にある。この点を踏まえると利上げ決定で「出尽くし売り」という動きにはならないと読む事もできそうだ。

 そうなると、カギを握るのはやはりBOCのスタンスだろう。カナダのインフレ率は最新の6月分で1.3%となっており、BOCのインフレ目標である1-3%の下限に近い水準にとどまっている。そうした中で今回の利上げが「単発」に終わる可能性も否定はできないが、BOCが低金利の長期化を背景に住宅市場が過熱気味である点を重視するなら追加利上げの示唆があってもおかしくないだろう。BOCが段階的な利上げスタンスを示せばカナダドルの上昇が加速する事も考えられる。声明だけでなく、ポロズ総裁の発言内容にも注目しておきたい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)