生化学工業 <4548> は関節機能改善剤アルツが主力の医薬品メーカーである。18年3月期は海外の好調が牽引して大幅増益予想である。株価は自律調整一巡して5月の年初来高値を試す展開が期待される。なお7月31日に第1四半期決算発表を予定している。
 
■関節機能改善剤アルツなど糖質科学分野が主力の医薬品メーカー
 
 糖質科学分野が主力の医薬品メーカーで、国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け単回投与関節機能改善剤Gel-One、米国向け3回投与関節機能改善剤VISCO-3、米国向け5回投与関節機能改善剤SUPARTZ-FX、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、LAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。
 
 中期経営計画(17年3月期~19年3月期)では、重点戦略に腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の確実な進展などを掲げ、経営目標値は19年3月期売上高320億円、営業利益25億円、経常利益45億円としている。
 
 開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603(コンドリアーゼ)、変形性膝関節症改善剤SI-613(NSAID結合ヒアルロン酸)、ドライアイ治療剤SI-614(修飾ヒアルロン酸)がある。
 
 腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603は、日本で14年1月に製造販売承認申請して審査継続中である。変形性膝関節症治療剤SI-613は米国を含めたグローバル展開を目指す製品と位置付け、17年2月日本で第3相臨床試験を開始、17年6月米国における第2相臨床試験を開始した。
 
■18年3月期は海外が牽引して大幅増益予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.4%増の303億円、営業利益が同17.0%増の15億円、経常利益が同51.4%増の37億50百万円、純利益が同51.0%増の27億円としている。
 
 国内医薬品は前期並みだが、米国向けGel-Oneの出荷増加、LAL事業の米国子会社ACC社の売上拡大が牽引して大幅増益予想である。想定為替レートは1米ドル=108円である。営業外収益ではロイヤリティーの増加を見込んでいる。
 
■株価は自律調整一巡して上値試す
 
 株価の動きを見ると、戻り高値圏1800円台でモミ合う展開だが、下値を着実に切り上げている。
 
 7月10日の終値1829円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円65銭で算出)は38~39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1248円07銭で算出)は1.5倍近辺である。時価総額は約1039億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。自律が調整一巡し、5月の年初来高値1978円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)(イメージ写真提供:123RF)