ユーロ/円の上昇が止まらない。10日の東京市場では一時130.27円前後まで上昇して約1年5カ月ぶりの高値を更新する場面もあった。4月の仏大統領選(第1回目投票)以降、ユーロは上昇基調が続いているが、6月下旬に欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が緩和縮小の可能性を示唆した事で上昇に弾みが付いた格好だ。

 一方で、日銀は7日の金融調節(オペレーション)で、国債買い入れの増額と金額無制限の「指値オペ」を合わせて実施。長期金利の上昇を抑え込んで大規模緩和を維持する姿勢を改めて表明した。こうした中、足元では欧日の金融政策の方向性の違いに着目したユーロ買い・円売りが活発化している。金融政策という比較的賞味期限の長いテーマを材料としているだけに相場の息も長いと見るなら、ユーロ/円相場にはさらなる上昇余地があると見る事もできよう。

 もっとも、相対力指数(RSI)が14日間で80%台に到達するなど、ユーロ/円相場には買われすぎを示す一部のシグナルが点灯し始めている。いざ調整が始まると意外に深押しする可能性がある事も念頭に置きつつ、取引に際しては迅速な対応が必要となるデリケートな局面に差し掛かったと見ている。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)