SMBC日興証券が5月23日に導入した投信取引サポートツール「fund eye(ファンドアイ)」のページビュー(PV)が1カ月間で1万PVを超えた。国内公募投信約5000本がポートフォリオの管理対象として入力可能で、利用者のリスク許容度に合ったファンドを一定の条件でピックアップして提案するツール。同社に口座がなくても利用可能だ。同ツール導入の狙い等をダイレクトチャネル事業部ダイレクト推進課長の林和人氏(写真:中央)、同部企画課兼システム統括部ITイノベーション推進室担当次長の鈴木隆久氏(写真:左)、同部企画課の伊坂仁志氏(写真:右)に聞いた。

 ――「fund eye」提供の狙いは?

林 「fund eye」は投信評価機関であるモーニングスター社の投信分析データを活用してお客さまの資産形成や資産運用に役立つ、高品質な情報を提供するサービスとして開発した。モーニングスター社とは2014年から投資スタイル判定を行う「投資信託ナビゲーション」で協力を得ていたが、そこから発展的に、ポートフォリオ分析と具体的な投信選びをサポートするツールにした。

 分析対象のファンドは、当社の取り扱いに関わらず、国内で販売されている公募投信をほぼ全て網羅した。当社が販売したいファンドではなく、客観的な分析結果を提示することに価値があると思っている。

 また、ピックアップするファンドは、モーニングスター社が4つ★以上に格付けする運用成績の良いファンドに絞っている。診断結果としてピックアップされる銘柄数は数本に絞られ、お客さまの選択もしやすくなっている。

 ――具体的なサービス内容は?

鈴木 投資未経験者の方向けに「はじめての1本を選ぶ」コースと、すでに投信を保有されている方向けに「リバランスする」コースを用意した。それぞれ最初に6つの質問に答えていただき、リスク許容度を診断した上で、投資目的を考慮して、その方にふさわしいファンドを紹介する。お客さまのリスク許容度の診断などは、当社で培ったノウハウをベースに「シンプルでわかりやすく」を心がけた。

 「はじめての1本」では、投資対象を「国内株式」「グローバル株式」など複数の資産から選ぶことも可能になっている。診断結果のリスク許容度を任意のクラスに変更することも可能なので、お客さまには、様々なタイプのファンドがあることに馴染んでいただきたいと思っている。

 「リバランスする」コースでは、お客さまの保有ファンドを入力していただくことによって、リスク許容度に対応したモデルポートフォリオに近づけるために、ファンドの追加購入や入れ替えを提案する。

 一度入力していただいた内容は、クッキー(Cookie)を使ってPCが記憶している。ファンドの基準価額のデータは毎日更新し、また、トータルリターンやシャープレシオなどのデータは毎月更新する。一度使っていただいてピックアップされたファンドの運用成績の変化、また、リバランスしたポートフォリオの変化などを後日、確認していただきたい。実際に投資していなくても、バーチャル投資のような体験をしていただけるツールとして広く使っていただきたいと思っている。

 ――「fund eye」の反響は?

伊坂 「質問がシンプルでわかりやすい」「自分のリスク許容度が自分の思っていた水準とは違った」「用語解説があって、分かりやすい」など、好意的なご意見を多くいただいている。“誰にとっても分かりやすく、使いやすい”というコンセプトは実現できていると感じている。

 中には、「見た目が『日興』らしくない」というご意見もあるが、これは、むしろ狙ってそのようなデザインにしている。従来の金融機関の提供ツールとは一線を画して、誰でも手軽に試していただけるツールと位置付けている。これまで広告宣伝で使ったことがなかったような媒体にも露出する機会を設けて、幅広い方々に試していただくようなプロモーション活動を計画している。

 たとえば、NTTドコモのdポイントクラブ会員向けに展開している「fund eye使ってみよう!キャンペーン」は、8月末までに「fund eye」を使ってみると、もれなく55ポイント、その後、抽選で500名に500ポイントをプレゼントする。

 ――今後の機能追加などの計画は?

林 「fund eye」は常に改善・進化していくことを目指している。今後は、たとえば「リバランスする」で見直していただいた資産配分が、基準価額の変化でズレが大きくなった場合に、メールで通知・案内する機能を付加するなど、運用をサポートする機能を順次追加していきたいと考えている。(情報提供:モーニングスター社)