昨日から本日にかけて、為替市場で最も派手な値動きを披露したのはユーロ/円だろう。昨日の欧州市場序盤には一時124.70円台へと弱含んだが、NY市場にかけて大きく反転すると引け間際には127.50円付近まで上昇して日足チャート上に大陽線を描いた。なお、本日の東京市場でも約1年3カ月ぶりの高値となる127.80円台まで続伸している。欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が「デフレ圧力はリフレに変わった」などと発言した事を受けて、ECBの緩和解除観測が広がった事がユーロ上昇のきっかけとなったが、「出口論は時期尚早」とする日銀のスタンスとのコントラストがユーロ高・円安の動きを助長したと見られる。

 そのドラギECB総裁と黒田日銀総裁の「直接対決」が、本日行われるとあって注目したい。両総裁は、ECB主催のフォーラムで、英中銀(BOE)のカーニー総裁、カナダ中銀(BOC)のポロズ総裁とともにパネルディスカッションに登壇する。金融政策に関する踏み込んだ発言はないかもしれないが、メンバー構成から考えて黒田総裁のハト派スタンスが目立ってもおかしくないだろう。ユーロ/円は昨年3月31日に付けた128.221円を突破する可能性もありそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)