先週号で掲げた円安ターゲット(111.5円)には、先週月曜日のうちに早速到達して、その後はこう着状態となり、週末も111円台でした。6月の為替動向を振り返りますと、まず、6月5日号で「1ドル=108円台に向かう可能性は比較的高いと予想します」と、月初はまだ111円~110円台だったときに、108円台へ円高が進むことを明言。6月中旬に予想通り、円高ターゲット(108円台)に到達しました。そこで、円高エネルギーが放出されたため、その後、短期トレンドは円安に転換したと判断し、先週号では「111.5円あたりが円安メドとして浮上しています」と予想。月曜日のうちにその円安メドに到達して、その後は、ほぼ横ばいの推移となりました。
 
 さて、今週の見通しについて。大きな見通しは変わりません。アメリカの金利動向などを見ても、(アメリカは今月、利上げを実施しましたが、長期金利が上がってこず、どちらかというとじり安状態なので)、金利要因から、大幅なドル高・円安にはなりにくいとの見方を維持します。目先はこの111円台で円安の動きが止まるか、最大で112円台~113円近辺。それ以上の円安はなかなか見込めないのではないかと思われます。逆に、円高方向については、近いところで111円近辺~110円台後半あたりにちょっとした下値サポート帯が位置しており、円高の動きが止まりやすいです。その水準を割り込んでも、次にすぐまた109円台に比較的しっかりした下値サポート帯があります。そうなりますと、大幅な円安が期待しにくい一方で、近いところに連続してそれなりの下値サポート帯があることから、急落(急激な円高)も、よほどの事がない限り、あまり想定しにくいかなと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)