Hamee <3134> は、前週末23日に51円安の1619円と変わらずを含めて7営業日ぶりに反落して引けた。同社株は、今年6月14日に発表した4月期決算で、今2018年4月期業績も連続の過去最高更新と予想し市場コンセンサスを上回るともに、今期配当も連続増配を見込んだことから、25%高する棒上げを演じ、昨年10月末割り当てで実施した株式分割(1株を2株に分割)の権利落ち後高値を更新しており、さすがに目先の利益を確定する売り物が出た。ただ下値では、依然として好実態評価が強く、この上昇一服は、格好のスピード調整としてバリュー株買いが継続した。テクニカル的にも、2015年4月の新規株式公開(IPO)以来、2回の株式分割を実施し、前回の株式分割では権利落ち安値から大化けをしており、今回の株式分割でも株価上昇の再現期待が底流している。
 
■「iFace」の新商品を継続投入し「ネクストエンジン」の契約社数も続伸
 
 同社の4月期業績は、前2017年4月期業績が、昨年12月、今年5月の2回の上方修正値を上ぶれて着地したあとを受け、今2018年4月期業績も売り上げ93億2000万円(前期比9.6%増)、営業利益11億6100万円(同5.0%増)、経常利益11億5700万円(同10.4%増)、純利益7億5500万円(同8.5%増)と連続の過去最高更新と予想され、利益は市場コンセンサスを2億5700万円~1億9500万円上回る。前期業績は、スマートフォン向けのアクセサリー、グッズを通信販売・卸売販売するコマース事業では、自社企画商品の「iFace」シリーズの新商品の継続的な投入により好調に推移して上ぶれ着地につながったが、今期も、同事業のインターネット通信販売が前期比13.5%増、卸販売が6.6%増と続伸し、自社のEC基幹システム「ネクストエンジン」を外部提供するプラットフォーム事業では、総契約数を同16.0%増と見込み、早期の契約社数5000社達成に向け取組みを強化することなどが、要因となる。
 
 とくにプラットフォーム事業では、今年5月に「ネクストエンジン」が、経済産業省の中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援するIT導入補助金の対象サービスと認定され、同補助金を受けると通常料金の3分の1でECプラットフォームが導入できることや、経済産業省と東京証券取引所が、上場会社のなかから優れた「攻めのIT経営」を実践している企業を「攻めのIT経営銘柄」に選定、その31社の1社として同社が2年連続で選ばれ、さらにアスクル<2678>(東1)の個人向け日用品通販サイト「LOHACO」とアプリ連携したことなども、大きく寄与する見込みである。
  
 今期配当については、前期配当を株式分割(1株を2株に分割)を勘案して実質3円増配の年間4.5円(前々期実績3円)としたが、今期も5円へ連続増配を予定している。
 
■前回の分割落ち後に6.5倍の大化け実績を誇り一服場面は絶好の買い場を示唆
 
 株価は、地政学リスクによって全般相場が調整する相場環境下でつけた941円安値から、下げ過ぎ訂正と期末の配当権利取りで1000円台を回復、経産省のIT導入補助金の対象サービス認定、「攻めのIT経営銘柄」選定と好材料が相次ぎ表面化して上値を伸ばし、4月期決算発表とともに1694円まで346円高、25%高して分割権利落ち後高値を更新した。前回の2016年2月末割り当てで実施した株式分割(1株を4株に分割)では、分割落ち後安値500円から2016年7月高値3250円まで6.5倍の大化けをした前例があるだけに、前週末のスピード調整が絶好の買い場提供となるもので、上値目標としてまず分割権利落ち埋めの2000円大台が視界に入ってこよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)(イメージ写真提供:123RF)