ドル円は111円台で一進一退。住宅関連指標が良好だったことで111円74銭までドル高が進んだものの、そこを天井に反落。111円24銭まで売られる。ユーロドルも1.11台でもみ合い。値幅も40ポイント程で取引も閑散。原油価格の下落を受け、株式市場ではエネルギー株が続落。ダウは57ドル下げたが、ナスダックは45ポイント上昇。債券市場では30年債が小幅に続伸したが、10年債は小幅安。長期金利は前日とほぼ変わらず。金は反発。原油価格は3日続落。供給過剰の見方は変わらず、「弱気な見方があふれている」といった声も。原油価格は前日比98セント下げ、10カ月ぶりに42ドル台に。

5月中古住宅販売件数 → 562万件

ドル/円111.24~ 111.74

ユーロ/ドル1.1130~ 1.1169

ユーロ/円124.10~ 124.46

NYダウ  -57.11 → 21,410.03

GOLD  +2.30 →1,245.80ドル 

WTI  -0.98 → 42.53ドル  

米10年国債  +0.007 → 2.163%

 
本日の注目イベント

欧  ユーロ圏6月消費者信頼感(速報値)
欧  ECB経済報告
米  新規失業保険申請件数
米  4月FHFA住宅価格指数
米  5月景気先行指標総合指数
米  パウエルFRB理事が上院銀行委員会の公聴会で証言
加  カナダ4月小売売上高


 原油価格の下落が止まりません。WTI原油価格は昨日も1ドル近く下げ、昨年8月以来となる42ドル台まで売られて来ました。昨日もこの欄で書きましたが、原油価格の下落は、エネルギー株の下落につながり、株式市場全体のセンチメントを悪化させることになります。資金が株式から債券に向かうことで金利の低下を促し、これがドルの上値を抑えることになります。さらに、原油価格の下落は消費者物価の下げ圧力となり、FRBが目標としている2%の物価上昇にも悪影響を与え、年内3回と予想されている利上げにも関係してきます。従って、ドル円に少なからず影響を与えることになるわけです。ここからさらに下落するようだと、ドル円にも売り圧力が増して来るものと思います。

 ドル円は5月の中古住宅販売件数が予想を上回る562万件だったことで上値を試し、111円74銭までドル高が進んだものの、この水準は前日の高値であることが意識され、結局ここを天井に反落しています。ドルの高値を試す動きが続いているものの、112円台はやや遠いイメージです。同時にここ最近の動きは、米経済指標の良し悪しに素直に反応しておりそれでも方向を決める決定打には至っていません。

 ポンド円が上下に大きく振れています。利上げ観測の高まりから142円台まで上昇したポンド円は、カーニーBOE総裁の利上げを急ぐ必要はないという発言に140円を割り込みました。昨日はBOEのチーフエコノミストが政策引き締めを遅らせ過ぎることのリスクが高まっているとの認識を示したことで141円台後半まで値を戻し、「往って来い」の相場展開を見せています。ドル円やユーロ円の値動きが鈍い中、ボラティリティーも高まっており、安易なポジションメイクは避けたいところです。

 本日はパウエルFRB理事が公聴会で証言を行います。通常の講演とは異なり、公聴会での証言ですから注目度も高いと思われます。本日の予想レンジは110円80銭~111円80銭程度と、昨日と同様の展開とみますが、パウエル理事の証言内容次第ではどちらにも勢いが増す可能性はあります。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)