先々週号で「目先の大きなターゲットは109円台前半~108円台後半あたり」と予想し、先々週は本当に109円台前半に到達しました。そして先週号では「引き続き、4月と同様に108円台に突入することを期待したい」と予想。結果的に、先週も予想通りに円高が進みました。そして、円高ターゲット(108円台)に到達して、短期的な円高エネルギーが放出されましたので、先週木曜から金曜にかけては、111円前後へと反発しました。
 
 さて、今週の見通しについて。先週後半の反発については、ただの「反発」というよりは、短期的に軽めの円安トレンドに転換している状態です。さほど、円安エネルギーは大きくないのですが、チャート形状を解析しますと、第一に111円台半ばあたりが円安メドとして浮上しています。その節目を超えることができれば、最大で112円台まで今回の円安反発が伸びる可能性はあるかもしれません。先週、アメリカは利上げを決定しました。しかし、興味深いことに、利上げにより、短期金利である政策金利を引き上げたにもかかわらず、長期金利のほうは、ほとんど上がってきません。むしろ、最近は、じりじり低下傾向です。長期金利は、アメリカの将来的な金利動向の思惑も反映されており、これが上がってこないことには、本格的なドル高は見込みにくいです。今週以降、いくらかドル高(円安)へ動いたとしても、大幅な円安は、今のところ、ちょっと期待薄かなといった状況です。
 
 ユーロ円は、先週、一時1ユーロ=122円台まで下がって、本格的に崩れるかと思われましたが、ドル円の急反発(円安)の動きもあって、124円台まで戻ってきました。現状まだ、5月以降の高値圏での保ち合いから下方に崩れるリスクはまだ残っている状態と思われます。この先、123円前後の水準が下支えの節目になりますが、そこを割り込みますと、120円割れの可能性が高まると考えられます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)