ドル円は続伸し、111円台半ばまで買われたものの、経済データが思わしくなかったことで110円65銭まで下落。ユーロドルは1.12台では上値が重く、1.1162まで売られる。ユーロ円も10日ぶりに124円台半ばまで上昇。

 株式市場はまちまち。アマゾンが大型のM&Aを発表したことで、食品株が売られる。ダウは24ドル上昇したものの、ナスダックは13ポイント下落。経済ダータの下振れを受け債券は買われる。長期金利は2.15%台へと低下。


金は小幅に反発し、原油価格も3日ぶりに反発。

5月住宅着工件数             → 109.2万件

5月建設許可件数             → 116.8万件

5月労働市場情勢指数(LMCI)     → 2.3

6月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 94.5

ドル/円110.65~ 111.39

ユーロ/ドル1.1162~ 1.1202

ユーロ/円123.81~ 124.41

NYダウ  +24.38 → 21,384.28

GOLD  +1.90 →1,256.50ドル 

WTI  +0.22 → 44.68ドル  

米10年国債  -0.012 → 2.151%


本日の注目イベント

日   5月貿易収支
米   ダドリー・NY連銀総裁講演
米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演


 ドル円は順調に上昇したものの、111円台半ばでは上値も重く、経済データの結果を受け反落し、110円65銭まで押し戻されました。これで再び110-112円のレンジに戻った様です。108円台では思った以上に下値が硬く、底堅い動きは見せましたが、米長期金利の低下傾向が払拭できず、これがドルの上値を抑える展開も継続されていると見られます。ドルが112円を超えて上昇するには、長期金利が2.5%に向かうという見通しが不可欠です。

 先週108円台から110円まで急速にドルが戻した理由の一つがNY連銀製造業景況指数などの経済データの上振れでしたが、先週末のNY市場では全く逆の流れでした。5月の住宅着工件数は109.2万件と、昨年8月以来となる低水準でした。また先行指標と言われている許可件数も低水準で、今後の住宅市場を見ていく
上で、やや慎重な見方が増えています。

 さらに6月の、ミシガン大学消費者マインドも「94.5」と、こちらも昨年10月以来の大幅低下でした。ブルーバーグによると、この低水準の理由を「最近の信頼感の低下は、提案されている経済政策に対し民主党の間で否定的な見方が強まっているほか、共和党の間でもこうした政策が可決する可能性が低いと見られているということだ」と説明しています。ロシアゲートを巡るスキャンダルが政策実現を大幅に遅らせる可能性が懸念され、上記長期金利の低下傾向と無関係ではありません。

 週明けのドル円は110円台後半で推移していますが、短期的な動きを示す「1時間足」では頂点をつけて下落しているものの、移動平均線を見ると、「200時間線」が最も下方に位置し、「52時間線」が最も高い位置にあるため、まだ上昇トレンドは崩れていないと観られます。また「日足」を観ても、MACDはゴールデンクロスを見せており、上昇傾向を示していますが、現在の位置は依然として「マイナス圏」です。上昇傾向ではあるものの、まだ本格的な上昇には至らないことを示唆していると判断できます。

 本日は主要FOMCメンバーによる講演はありますが、経済指標はありません。111円を挟んだ展開が予想されますが、レンジは110円40銭~111円40銭程度と考えています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)