重要イベントを消化したドル円は堅調に推移し、110円81銭まで上昇。長期金利が上昇したこともドル買いにつながったが、週末のポジション調整もあり、110円30-40銭で越週。ユーロドルはややドル高の流れが強く、1.1167まで売られる。1.12台が徐々に重くなりつつあるが、明確な方向性は見えず。

 株式市場は上げ下げまちまち。ダウは89ドル上昇し、最高値を更新したものの、ナスダックは113ポイントの大幅下落。アップルなどのIT株が大きく値を崩す。債券相場は続落したものの、午後には下げ幅を縮小。長期金利は2.20%台まで上昇。金は続落し、原油は小幅ながら反発。


ドル/円110.13~ 110.81

ユーロ/ドル1.1167~ 1.1204

ユーロ/円123.31~ 123.86

NYダウ  +89.44 → 21,271.97

GOLD  -8.10 →1,271.40ドル 

WTI  +0.26 → 45.90ドル  

米10年国債  +0.012 → 2.201%


本日の注目イベント

豪   シドニー市場休場(女王誕生日)
中   中国 5月マネーサプライ
米   5月財政収支 


 メイ首相率いる保守党が過半数の議席を確保できなかったことで、ポンドは大きく売られ、142円台から140円台まで下落しました。メイ首相は、アイルランドの保守政党、民主統一党(DUP)との連立政権を視野に動いていましたが、今朝の情報では、同党との連立運営のための合意にはいたっていないとの報道で、週明けのオセアニア市場ではポンドが再び下げ足を強めています。

 一方、米国ではコミー前連邦捜査局(FBI)長官が証言で、トランプ大統領から「忠誠」を要求され、捜査の中止を求められたと述べました。この内容は「想定内」との判断で、市場への影響はほとんどありませんでしたが、トランプ氏はその後、コミー氏はうそをついており、同氏に忠誠を誓うよう要請したことはなかったと、宣誓した上で証言する用意があることを明らかにしています。(ブルームバーグ)

 トランプ氏はホワイトハウスで記者会見し、宣誓する用意が「100%」あると表明し、さらに、「私はこの男をほとんど知らず、《忠誠を誓ってほしい》と言うことはない」と述べており、どうやらこのロシアゲート問題は簡単には幕が引かれそうもないようです。どちらかがウソをついていることになりますが、宣誓をする以上、偽証罪に問われる可能性があるため、注目されます。

 本日はシドニー市場が「女王誕生日」のため休場であり、重要な経済指標もありません。いつものように、日本株の動きをにらみながらの展開になりますが、焦点は110円台が維持でき、再び110-112円のレンジに戻れるのかどうかという点です。先週は110円を割り込み、109円12銭まで円高が進行しましたが、108円台への下落は回避できました。

 再び110円台を割り込むようだと、まだ下値トライの可能性は残っていますが、米長期金利の行方にも注目しなければなりません。こちらも、先週は一時1.14%台まで低下し、円買いを促しましたが、先週末には2.2%台まで反発してきました。引き続きドル円相場との高い相関性は維持しています。

 本日の予想レンジは110-111円程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)