英総選挙は与党・保守党の苦戦が伝えられており、英議会は過半数の議席を持つ政党がない「ハングパーラメント」が確実となっている。ただ、ポンドは下落しているがアジア株が総じて底堅く推移するなど市場心理を悪化させるほどの影響は今のところ出ていない。英政局の不透明感は、グローバル経済には大きな影響を及ぼさない「ローカルリスク」という見方が優勢のようだ。

 欧米市場でも同様の展開なら、資源国通貨であり市場センチメントに左右されやすいカナダドルにも反発の目があるという事になろう。足元のカナダ/円相場は、80円割れの底堅さを再確認する格好で81円台に持ち直しており、82円台前半の日足一目均衡表の雲あたりまで大きな抵抗はない。おりしも、本日はカナダ5月雇用統計が発表される。市場予想では、失業率が6.6%に0.1ポイント悪化すると見込まれている一方、就業者数は前回の0.32万人増から1.50万人増に加速する見込みとなっている。この結果がカナダドルの反発を後押しできるか注目したい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)