アンリツ <6754> が大幅高で3日ぶりに反発。午前9時59分に前日比64円(6.6%)高の1033円まで買われ、2日につけた年初来高値1014円を更新している。
 
 次世代超高速無線通信「5G(第5世代)」の商用区域が2023年にも全国に広がるとの見通しから、通信系の計測器を主力とし、スマートフォンやタブレットなど携帯端末の研究開発や製造用、基地局向けなどに強みを持つ同社への注目度が高まった。
 
 5Gになれば通信速度が現在の約100倍になり、通信の大容量化、高速化、低コスト化、省電力化に加え、自動運転などのように安全・確実が要求される分野で低遅延と高信頼性の実現が可能。IoT(モノのインターネット)の浸透で想定される超多数端末の同時接続にも対応できる。
 
 現在、5Gについて19年の商用化が視野に入る中、国内外の主要オペレータが実証実験を発表するなど、動きが具体化しつつある。また、自動車の自動運転化に代表されるように、様々な産業分野でIoTを活用した新たな投資計画も急増しており、それに必要なワイヤレス通信技術の開発も新たな事業機会として顕在化している。
 
 そうした中、同社の17年3月期連結業績(IFRS)は売上収益876億円(前期比8.3%減)、営業利益42.3億円(同28.2%減)にとどまったが、第4四半期(17年1-3月)に限ると、売上収益253億円(前年同期比8.7%増)、営業利益25.7億円(同3.6倍)と好調に推移。
 
 「計測事業」の売上高610億円(前期比2.9%増)を前提に、売上収益910億円(同3.8%増)、営業利益44億円(同3.9%増)とする18年3月期の連結業績予想は保守的な印象が強い。(イメージ写真提供:123RF)