ぱど <4833> (JASDAQ)の17年3月期は売上高69億97百万円と7.2%減収、営業赤字は3億11百万円だった。営業赤字額は16年3月期の1億75百万円から1億35百万円悪化し、3期連続の赤字になった。17年3月にRIZAPグループから10億円の増資を得てグループ入りし、業績の立て直しに取り組む。同社代表取締役社長の倉橋泰氏(写真)は、「グループ支援で原価、販管費の削減を徹底し、地域密着・家庭配布メディアの強みを活かし、業績をV字回復させて中長期成長のための土台を築きたい」と語った。
 
――17年3月期の業績不振の要因は?
 
 主婦向けのアルバイト・パート求人広告事業の拡大を行い、また、富裕層向けの新媒体「AFFLUENT」も大きく伸びたものの、全国規模での売上減少をカバーすることができず、営業赤字を拡大させてしまった。
 
 主力の地域情報フリーペーパー「ぱど」は、パーソナル アドバタイズメント(個人広告)をベースに、地域に密着した家庭配布メディアだ。全国1万3000人の配布員によって1000万世帯に直接配布している。5万部を1ユニットとして、全国で500種程度を発行するほど、地域に特化したメディアという特徴がある。情報を通じて人と人、人と街をつなぎ、地域を活性化する役割を担っていると自負している。
 
 今年10月に創業30周年を迎えたが、依然として成長可能な媒体であると考えている。RIZAPグループに入ったことで、グループの資源も活かしながら、中長期成長をめざしていきたい。
 
――成長戦略は?
 
 まず、RIZAPのプロモーション力の支援を受け、法人向けのWebプロモーションを積極化するなど、営業改革を進める。そして、Web新媒体やアプリの新設、強化を行うことによって、地域情報のワンソース・マルチユーズ化を進め、売上高を回復したい。
 
 また、RIZAPグループとの協業による健康/美容関連コンテンツの充実、あるいは、求人専門媒体の創刊など、新市場の開拓にも積極的に取り組む。
 
 一方で、販管費の削減や業務インフラの改善、不採算媒体の統廃合など、コスト構造の改善を図り、利益率の向上をめざしていく。
 
 当社の媒体力は依然として成長の可能性がある。たとえば、昨年6月に立ち上げた富裕層向け媒体「AFFLUENT」は、A4版オールカラーで10万部を発行している。都心のタワーマンションなどポスティングができない建物では、宛名付のDMで配布する方法を導入している。創刊から9カ月で先行投資を回収することができた。
 
 また、くじ特化アプリ「ぱどにゃんこ」は、20万ダウンロードを突破し、日々のチェックイン件数、共通くじへの応募件数ともに急拡大している。また、毎月実施するアンケートには1回あたり3500もの回答が寄せられる。毎日実施しているくじをフックに地域の店に利用者を送客する仕組みを活かし、広告媒体としての価値を高めたい。
 
――18年3月期の業績見通しは?
 
 売上高74億円、営業利益2億3千万円を予定している。RIZAPグループからは、出資を受けるとともに、広告出稿業務委託契約を締結し、グループ各社からの継続的な広告受注も見込まれ、業績回復のテコになる。