上値の重いドル円は一時111円台を割り込み、110円98銭までドル安が進んだが、110円台底も堅く反発。111円43銭までドルが買われ、111円30銭近辺で越週。ユーロドルはじり安。1.12を天井に下げたが、3連休を控えて取引は閑さん。1.1160まで売られる。

 株式市場はまちまち。ポジション調整の域を出ず、ダウは小幅安。一方ナスダックとS&P500は小幅高。債券市場も連休前で小動き。価格はやや下落したことで長期金利は小幅に低下し2.224%台に。金は続伸し11ドル高。原油価格も上昇。


1-3月GDP(改定値)   → +1.2%

4月耐久財受注   → -0.7%

5月ミシガン大学消費者マインド(確定値)   → 97.1

ドル/円110.98 ~ 111.43

ユーロ/ドル1.1160~ 1.1200

ユーロ/円124.16~ 124.50

NYダウ  -2.67 → 21,080.29

GOLD  +11.70 →1,268.10ドル

WTI  +0.97  → 49.87ドル

米10年国債 -0.009 → 2.246%


本日の注目イベント

欧  ユーロ圏4月マネーサプライ
欧  ドラギ・ECB総裁講演  
米  祝日(メモリアルデー)株式・債券市場休場
米  ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


 北朝鮮は昨日に引き続き、今朝も弾道ミサイルを発射しました。挑発行為を続ける北朝鮮に対して、日本は「厳重に抗議する」と繰り返すだけで、米国もそう簡単に軍事行動に出られないことを見越しての挑発のようです。週末にイタリアで行われたG7サミットでも、北朝鮮の核に関して首脳宣言には盛り込まれたものの、その効果を疑問視する声もあります。トランプ政権の対応がますます注目されます。

 そのトランプ大統領にとって今回のサミットが初参加となりました。これまで述べてきた「保護貿易」と「アメリカ・ファースト」をG7の席でどのように主張していくのか注目していましたが、さすがに他の6カ国が反対したため、首脳宣言では「保護主義と闘う」という文言を使うことで決着したようです。G7で最も古参のメルケル独首相が、インタビューで米国を批判していた姿が印象的でした。

 北朝鮮は毎週のようにミサイルを発射していますが、市場も慣れてしまい、「リスクの円買い」という行動には出ていません。週明けのオセアニア市場では111円17銭程度までドルが下げましたが、先週末のNY市場のクローズからそれほど変わっていません。ここでも米国が何らかの行動を取らない限り、為替への影響は見られません。

 先週金曜日までは、短い1時間足で「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成していましたが、110円台後半までドル売りが進んだことで「下放れ」した形にはなっています。その後111円台半ばまで反発しましたが、依然として雲を下抜けした状態であることから、上値は重いと見られます。110-113円のレンジ相場がそろそろ動き出してもいいころだとは思いますが、そのきっかけが見つからないという状況です。

 今週末には5月の雇用統計も発表されるため、この指標をきっかけに動きだすことも考えられます。さらに6月にはFOMCもあり、利上げが確実視されていることから、今後の利上げ回数とタイミングを巡って相場が動くことも予想されます。いずれにしても6月もこのままということはないと思います。

 上述のように、やや上値の重い展開は今のところ変わりません。本日はNY市場が休場のため、さらに動きにくいと予想されます。予想レンジも110円80銭~111円60銭程度と見ていますが、様子見が続きそうです。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)