先週の為替は1ドル=111円台を中心に、110円台後半~112円台前半の範囲でほぼ横ばいで推移しました。先週はブログで連日、次のように予測しました。「上方向は112円近辺、下方向は110円台後半あたりがそれぞれの意識される抵抗帯またはサポート帯になる」。結果的に、きれいな形で112円近辺~110円台後半の範囲でのレンジ相場となりました。
 
 さて今週も、重要ポイントは変わりません。上方向は112円近辺。その水準では上値を抑制されやすいと考えられます。一方、下方向は110円台。特に110円台後半の水準が重要です。いずれどちらかの方向にブレイクすることになるわけですが、現時点で、どちらかといえば、ずばり下方向(円高方向)への動きを意識したいです。と言いますのは、私の独自チャート分析において、要注意パターンのひとつが出ており、つまり、黄色信号が灯っている状態といえます。今週、もしもサポート帯の110円台後半を割り込みますと、黄色信号から赤信号へ。すなわち、円高がずるずる拡大する可能性が高まると考えらえます。具体的には4月の円高局面と同じく、1ドル=108円台突入が視野に入ってきます。最低でもその108円台、さらに言えば、4月の安値(108円)を下回って、106円台へと円高が拡大する可能性もあると見ています。
 
 次に、ユーロ円。最近のユーロ円は124円あたりを中心に小康状態。高値圏でのちょっとした保ち合い局面との認識です。ここから次は、もう一段高という展開も考えられなくはないのですが、ただ4月以降の上昇がかなり急激で大幅だったこともあり、順番としては次は下向きの確率のほうが高いのではないかと思われます。意識すべき水準は123円台。軽めのサポート帯が形成されており、その水準を割り込みますと、円高が拡大して120円近辺から、久しぶりの120円割れも生じる可能性が高まると考えます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)