ドル円は111円台で膠着。株価は上昇したものの原油価格が下がり、材料も強弱混在。小動きの中、111円台半ばから後半で推移し、値幅も30銭に留まる。ユーロドルも前日と同じような値動きで1.12を挟んだもみ合い。株式市場は揃って6日続伸。小売企業の決算が良好で、相場を押し上げた。ダウは70ドル上昇し、過去最高値に接近。

 債券相場はほぼ変わらず。7年債入札は好調だったものの、ボラティリティが低下し、長期金利の水準もほぼ変わらず。金は小幅に反発。原油価格は大幅に反落。OPEC総会では減産延長が決まったが、材料出尽くしと、目新しさがなかったことで大きく売られる。引け値は前日比2.46ドル下げ、一気に48ドル台に。


新規失業保険申請件数 → 23.4万件

ドル/円111.66 ~ 111.96

ユーロ/ドル1.1194~ 1.1226

ユーロ/円125.21~ 125.48

NYダウ  +70.53 → 21,082.95

GOLD   +3.30 →1,256.40ドル

WTI  -2.46  → 48.90ドル

米10年国債 +0.005 → 2.255%


本日の注目イベント

日   4月消費者物価指数
欧   G7サミット(イタリア、タオルミナ)
米   1-3月GDP(改定値)
米   4月耐久財受注
米   5月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(都内)


 ドル円は上も下も攻めにくい展開が続いています。今夜の海外市場を残してはいるものの、今週はほぼ111-112円の狭いレンジ内で推移しています。一方ユーロドルも、1.12台半ばを超える水準まで買われたものの、その後はやや上値が重くなってきました。しかし、それでも下値は硬く、1.20を挟んだ水準で一進一退の展開です。

 昨日の金融市場の話題は、原油と株式市場に尽きます。OPEC総会がウイーンで行われ、予想通り減産合意が2018年3月末まで延長されましたが、減産量に変化がなかったことと、特段目新しいこともなかったことから大きく売られました。まさに「BUY ON RUMOR SELL ON NEWS」通りの展開になりました。WTI原油価格は前日比2ドル46セント下げ、一気に48ドル台まで売られ、10日前の水準まで下げています。

 原油価格の大幅下落は、株式の下落にもつながり易く、株価下落がドル円を押し下げることがまま見られます。しかし昨日は米小売企業の決算発表が良好で、これが原油安を飲み込んだ形となり、消費関連銘柄を中心に主要3指数とも揃って続伸しています。ナスダックとS&P500は最高値を更新し、ダウも最高値に接近して来ました。

 そんな中、為替はやや蚊帳の外といった状態です。昨日のドル円は動きも鈍く、緩やかに買われる場面はあったものの、112円にも届いていません。この近辺には短期的な動きを示す「1時間足」の雲の上限があり、また、比較的しっかりした抵抗線と言われる「200時間線」もあり、ここ数日はこの移動平均線が上値を抑えているものと見られます。同時に、「1時間足」では下値も徐々に切りあがっていることから「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を形成しつつあります。この「三角保ちあい」は、どちらかに抜けた方向に大きく値を伸ばすと言われていますが、「1時間足」であることから、抜けた場合でもどの程度同じ方向に動くのかは見極めにくい状況です。

 本日も特段の突発的なニュースがない限り大きな動きは想定できません。1-3月期のGDP確定値が発表されるため、この結果が注目されますが、大きな変動要因にはなりにくいと思われます。予想レンジは111円10銭~112円10銭程度と、昨日と変わりません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)