ユーロ/ドル相場は先月24日にチャート上に窓を開けて始まると、その後も窓を埋めることなく底堅く推移。本日の東京市場で一時1.1020ドル台まで上昇して8日高値(1.10131ドル)を突破した。

 オランダ総選挙やフランス大統領選を無難に消化したことで欧州の政局リスクが後退している事が、ユーロ上昇の理由として挙げられる。今月12日に発表されたシカゴIMMの投機筋ポジションで、ユーロが2014年5月以来にネットでロングとなっている事から、ユーロ先安感が払拭されている様子が窺える。

 足元のユーロ圏インフレ率が欧州中銀(ECB)の目標前後まで上昇しており、市場の関心は6月ECB理事会でのフォワードガイダンス変更の有無に集まっている。本日の独・ユーロ圏5月ZEW景況感調査が良好な結果となった場合はユーロの上昇を後押ししそうだ。目先は昨年11月以来となる週足の一目均衡表の雲上限(今週は1.10664ドル)突破が試されるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)