12日のスポット金は小幅続伸、前日比2.95ドル高の1トロイオンス=1227.60ドルで引けた。コミー前米連邦捜査局(FBI)長官が解任されたことや、米国債利回り低下による米ドル相場の下落が背景。

  米トランプ大統領がコミー前米連邦捜査局(FBI)長官を解任したことを巡る米政治の先行き不透明感から、リスク回避手段として金は買われた。この日NY序盤に発表された米4月小売売上高は前月比0.4%増と、市場予想(0.7%増)を下回った。米個人消費の伸びの緩やかさが意識された。コアCPI指数(前月比)は0.1%上昇と、予想(0.2%上昇)に届かなかった。指標を受けドルが主要通貨に対して下落した。

  12日時点のSPDRゴールド・シェアーズの金保有量は前日比変わらずの851.89トンだった。

  12日のWTI原油先物は3日小幅続伸、前日比0.07ドル高の1バレル47.82ドルでで引けた。米国の在庫減少や、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国による協調減産の延長に対する支持の拡大により、世界の供給過剰緩和に期待が高まった。 

  米国エネルギー情報局 (EIA) が5月10日に発表した週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は170~200万バレルの減少予想に対し前週比525万バレルの減少です。原油在庫は5週連続の減少となりました。また、11日にOPECが公表した月報で、加盟国は協調減産に準じているのがわかった。今月25日に開く総会では協調減産の延長が決まるとみられている。

  一方、米産油量は昨年半ばから10%増加して日量930万バレル超と、ロシアやサウジの水準に近づいていることから、OPECが供給削減で相場への影響は限られるではないかとの懸念も残っている。(情報提供:東岳証券)