ドル円は仏大統領選でマクロン候補が勝利したことで続伸。東京時間では113円台が重かったものの、NYでは長期金利の上昇を手掛かりに113円29銭までドル高が進む。オセアニア市場で1.10台まで上昇したユーロドルは、上値を追えず反落。1.0916までドル高が進行。株式市場は続伸したものの上昇幅は小幅。S&P500は一時最高値を更新する場面があったが、引け値ではほぼ横ばい。ダウも5ドル高に終わる。債券相場は続落。目立った材料はなかったものの、終始売りに押された格好。長期金利は2.38%台へと上昇。金と原油は共に小幅高。

ドル/円112.51 ~ 113.29

ユーロ/ドル1.0916~ 1.0953

ユーロ/円123.12~ 123.81

NYダウ  +5.34 → 21,012.28ドル

GOLD   +0.20 →1,227.10ドル

WTI  +0.21 → 46.43ドル

米10年国債  +0.038 → 2.387%

 
本日の注目イベント

豪   豪3月小売売上高
独   独3月鉱工業生産
独   独3月貿易収支
独   独3月経常収支
加   カナダ3月建設許可件数
米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
米   カプラン・ダラス連銀総裁講演


 仏大統領選でマクロン氏が圧勝したことを受けてリスクオンで始まった昨日のオセアニア市場では、ドル円は113円台に乗せ、ユーロドルは1.10台まで急伸しましたが、東京時間では引き続き上値の重い展開でした。ただ、NY市場では長期金利の上昇を手掛かりに再び113円台までドル高が進み、113円29銭まで買われ、ほぼこの日の高値圏で取り引きを終えています。

 113円台前半までドル高が進みましたが、このまま115円を目指す展開でもないように思います。113円台前半は3月中旬以来の水準ですが、この時の米長期金利は2.5%から2.6%の水準で、昨日のNY市場で金利が上昇したとはいっても、まだ2.38%台です。NY株式市場を見ても、日経平均株価が450円も上昇した割には、小幅高で冴えません。日本のGW中に上昇していたとはいえ、ダウを見る限り上値の重さが気になります。

 やはりここから115円を目指すには長期金利の一段の上昇など、ドルのサポート材料が不可欠です。6月のFOMCでの今年2回目の利上げはほぼ織り込んだように思います。もしそうだとすれば、今年3回の利上げの確率は相当高いと予想されますが、これが4回利上げも視野に入るようだと、ドルにとって大きなサポート材料になろうかと思います。もっとも、そうなると株式市場が金利高を嫌って軟調な展開になることも考えられます。

 その利上げに関して、クリーブランド連銀のメスター総裁はブルームバーグとのインタビューで「当局がかなり後手に回っているとは思わない」と述べ、「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」と発言しています。

 日本株がようやく海外の株高に追随する動きを見せてきました。昨日の日経平均株価も1万9900円程度まで上昇し、2万円の大台も視野に入って来ました。本日は為替もやや円安に振れていることから、ザラ場での2万円台乗せもあるかもしれません。株価が堅調に推移するとすれば、本日のドル円もそれ程下値不安はないかもしれません。テクニカル的には昨日のNY市場での高値はほぼピッタリの展開でした。「日足」の120日線に上昇を抑えられた形になっています。さらなる上昇にはここをしっかりと上抜けしなければなりませんが、一方で「週足」では雲抜けを完了しています。ここは判断に迷うところですが、基本的にはドルは底堅く、「一歩後退・二歩前進」といったところでしょうか。予想レンジは112円60銭~113円60銭程度でしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)