ベトナムの不動産市場では、住居とオフィスの機能を兼ね備えた比較的新しい物件形態「オフィステル」がこの3年間で活性化している。しかし、法令不備により多くの問題が発生しているのも事実で、法令整備を求める意見も多く挙げられている。
オフィステルは、ホーチミン市とハノイ市の2大都市に多く、特にホーチミン市ではほとんどが中心部以外の地域に位置している。2017年末までに、オフィステルの軒数はホーチミン市で約8000軒、ハノイ市では約1000軒に増えると予想されている。
しかし、ベトナム不動産協会(VNREA)のグエン・チャン・ナム会長によると、法令で「オフィステル」の定義が定められていないことや、オフィステルの所有期間が50年の期限付きであることなどが課題となり、成長の足かせになっている。こうした中、ナム会長はこのほど建設省に対してオフィステルの所有期間の延長を求める申請を行った。(情報提供:VERAC)
[ベトナム株]オフィステル市場活性化、法令不備が成長の足かせ
2017-04-18 18:18

・Viet Economic Research & Advisory Corp (VERAC)
2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム経済金融情報」「ベトナム株情報」「VIETJOベトナムニュース」の自社媒体を通じ、経済、金融情 報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業730社超の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは22万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査、産業調査、市場調査に強み。
- ・[ベトナム株]越の17年GDP成長率予想+6.3%、世銀報告(2017/04/17)
- ・[ベトナム株]中銀、脆弱な銀行の国有化政策を転換か(2017/04/14)
- ・[ベトナム株]交通運輸省、Uberの配車アプリ事業草案を認可(2017/04/14)
- ・[ベトナム株]ADB、越の17年GDP成長率予想を上方修正(2017/04/12)
- ・[ベトナム株]ラムドン省で日本のトマト栽培に成功(2017/04/11)
関連記事