ドル円は米国が北朝鮮への攻撃があるかどうかを意識するなかで緩やかな下落。108円55銭まで売られ、引き続き円が買われ易い状況が続く。ユーロドルは小動き。1.06台前半で推移し、この日は米株式、債券市場が休場だったことも値動きを小幅にした。

3月消費者物価指数  →  -0.3%

3月小売売上高     →  -0.2%

ドル/円108.55 ~ 108.93

ユーロ/ドル1.0606~ 1.0630

ユーロ/円115.20~ 115.65

NYダウ   ------ → 20453.25ドル

GOLD   ------ →1,288.50ドル

WTI   ------ → 53.18ドル

米10年国債 ------ → 2.237%


本日の注目イベント

中   中国 1-3月GDP
中   中国 3月小売売上高
中   中国 3月鉱工業生産
米    4月NY連銀製造業景気指数
米   4月NAHB住宅市場指数
米   フィッシャー・FRB副議長講演


 週末には、懸念されていた北朝鮮の核実験は行われなかったももの、北朝鮮はミサイルを発射し失敗に終わっています。北朝鮮からは依然として挑発が続いており、15日の軍事パレードでは「米国が無謀な挑発をすれば即時打撃する。全面戦には全面戦で対応する」といった姿勢を見せています。

 米国側も、すでに空母カールビンソンは朝鮮半島に到着したとしており、一部の米メディアは「北朝鮮が核実験場に踏み切った場合、米軍が通常兵器で先制攻撃する準備に入った」と伝えているようです。また、今朝の情報では韓国の黄教安大統領代行と同国を訪問中のペンス米副大統領が17日午後3時から共同記者会を開くと発表しています。米国の、シリアやアフガニスタンに続く攻撃はどうやら避けられない状況になってきた印象です。

 ドル円は先週末のNY市場では108円55銭まで売られています。地政学的リスクが高まっている中、前日にトランプ大統領が「ドルは強すぎる」と発言し、さらに週末に発表された3月の小売売上高が2カ月連続で減少していたことで、米景気の持続性に不透明感も出て来ました。

 テクニカル上でも重要な日足の200日移動平均線も、先週末には一時的には割り込んでおり、市場のセンチメントは急速に円買いに傾いています。株式市場でも、連日年初来安値を更新する展開が続いており、急速に「リスクオフ」が進行しています。本日も株安ドル安の流れが強まると、108円台前半までの円高があるかもしれません。

 だだし先週にも触れましたが、地理的にも日本に近い朝鮮半島で「有事」が起きた場合、はたしてこれまで通り、「安全通貨の円を買う」という行動でいいのかどうか、難しい判断です。「有事」の場合には、先ずは円買いで反応するとは思いますが、その後の動きも慎重に見極める必要があります。

 本日はやはり上値の重い展開が想定されます。上述のように、朝鮮半島での緊張は高まっています。株価がどのように反応するのかを見ながら、108円~109円程度のレンジを予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)