北朝鮮の外務次官は、13日のインタビューで、6回目の核実験について「最高指導部が適切と判断した時期に、いつでも実施する」と述べた。同国が故キムイルソン主席生誕105年の記念日である15日までに実験に踏み切るとの見方は根強い。

 これに対して、米NBCテレビは本日、複数の米情報当局者の話として、北朝鮮が核実験を強行しようとした場合、米軍が通常兵器による「先制攻撃」を行う準備に入ったと報じた。その後、ホワイトハウスはこの報道を否定したが、先日のシリアへのミサイル攻撃や昨日のアフガニスタンへの爆弾投下を見る限り、米側に「先制攻撃」の用意なしと考える方が不自然に思える。何事も起きないのが理想ではあるが、何かが起きる可能性を否定する事もできないというのが足元の状況だ。

 朝鮮半島で有事が勃発した場合の円相場の反応については見方が分かれるところだが、初期反応と2次反応が逆の動きになる事も十分に考えられる。例えば、米軍の先制攻撃に円買いで反応したとしても、もし北朝鮮が反撃に出れば円売りに転じるケースもないとは言い切れない。あるいは、米軍が短時間で制圧に成功した場合でも同様のケースが考えられる。いずれにしても、イースター休暇中の薄商いのマーケットでひとたび事が起きれば為替レートに不規則変動が生じる可能性が高いという事になる。特に、「リスク敏感」通貨の組み合わせである豪ドル/円などは、大規模な変動に見舞われる可能性もあるため、ポジションの厳重な管理が必要だろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)