昨日のドル/円は、昨年11月17日以来の安値となる109.60円台まで下値を切り下げた。3月下旬以降、強い下値支持として市場で意識されてきた110円ちょうどを下抜けた直接のきっかけは、露モスクワの空港で黒煙が上がっているとのニュースであった。のちに草地やごみが燃えていただけでテロではない事が判明したが、いかに市場が地政学リスクに神経質になっているかを物語る動きでもあった。

 市場がこうしたリスク過敏モードにある限り、ドル/円の上値は限られる公算が大きい。108円台半ばまでは強い下値支持がない事もあって、引き続き下値警戒の姿勢で臨むべきだろう。なお、本日はシリア情勢をめぐり、モスクワで開催される米露外相会談が注目される。

 本日の予想レンジ:108.800-110.200円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)