南アフリカのゴーダン財務相の更迭をきっかけに、今月3日に格付け会社S&Pが同国の外貨建て債務格付けを投機的等級に引き下げた。これに続いて、7日にフィッチも投機的等級への格下げを発表している。また、両社共に格付け見通しをネガティブ(=格下げ含み)としており、一段の格下げの恐れがある。

 こうした中、市場では南アフリカの自国通貨建て債務の投機的等級への引き下げが懸念されている。7日にはJPモルガンが新興国投資適格債指数から南アフリカを月内に外す方針を示している。更にシティグループが公表している世界国債インデックス(WGBI)から南アフリカ国債が外れるようならば、今後ジャンク債投資を禁止している指数連動型のファンドなどが南ア国債の売却に迫られる事でランド相場に下落圧力が掛かる事が予想される。ランド/円は4日安値(7.903円)を下抜けると、昨年1月安値(6.213円)~今年3月高値(8.963円)の上げ幅1/2押し(7.588円)に向けた一段安もあるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)