先月27日に南アフリカのズマ大統領が外遊中のゴーダン財務相に帰国を命じた事が発端となり、ランド売りが活発化。財務相の更迭を嫌気し、昨日は格付け会社S&Pが同国の格付けを投機的等級に引き下げたほか、フィッチも格下げの方向で見直すと発表すると、ランド/円は4日の東京市場で7.90円前後まで下落して200日移動平均線に迫った。

 ギガバ新財務相の実力が未知数であることから、(S&Pが格下げ理由として指摘した)同国の財政不安が早期に緩和される可能性は低そうだ。また、今週末にムーディズの格付け見通しが発表される予定であるほか、昨日の発表によりフィッチが当初予定(6月末)より早く格下げに動く恐れもある。格下げ懸念が根強い間は、ランド相場に売り圧力が掛かる公算である。ランド/円は前述の200日線(執筆時7.892円)を割り込むようならば、昨年1月安値(6.213円)~今年3月高値(8.963円)の上げ幅1/2押し(7.588円)に向けた一段安もあるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)