南アフリカのズマ大統領は27日に突然、投資家説明会のため英国に出張していたゴーダン財務相に帰国指示を出した。財務相は同国の格付けを意識しつつも緊縮財政を進めており、市場からの信任が厚い。以前より財務相の交代観測がくすぶる中、昨日の報道を嫌気してランド売りが強まった。1月25日に格付け会社S&Pが「経済成長率と財政再建で改善が見られなければ、格付けに圧力が掛かる」との見解を示すなど、同国の格付けが投資不適格級に引き下げられるとの懸念も根強い。

 2015年12月にネネ財務相(当時)の後任として無名の国会議員デービッド・バンルーエン氏が指名された事で市場は混乱に陥り、わずか2日でゴーダン氏が再任される事となったのは記憶に新しい。仮にゴーダン財務相が交代となった場合はネネ氏が再登板する公算は小さく(退任の背景にズマ大統領との政策対立があったとされる)、国際金融界で無名の人物が指名されて同国に一段の格下げ圧力が掛かりそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)