FOMCもこなし、市場はやや気迷い状態。ドル円は113円台前半から半ばで推移し、動意に欠ける。ユーロドルは続伸。ECB理事が債券購入プログラムを終了させる前に利上げに踏み切る可能性に言及したことで、1.0770まで買われる場面も。

 株式市場は反落。FOMCでの勢いを失い、ダウは15ドル下げる。公共事業とヘスルケア関連が売られた。債券相場は反落。欧州債が下げたことを受け、米10年債も小幅に売られる。長期金利は2.54%台へと上昇。金は大幅に反発し1227ドル台に。原油は小幅に反落。


2月住宅着工件数      →  128.8万件

 新規失業保険申請件数      →  24.1万件

3月フィラデルフィア連銀景況指数   →  32.8


ドル/円112.97 ~ 113.46

ユーロ/ドル1.0708~ 1.0770

ユーロ/円121.28~ 122.04

NYダウ  -15.55 → 20,934.55ドル

GOLD +26.40 →1,227.10ドル

WTI   -0.11 → 48.75ドル

米10年国債  +0.047 → 2.540%


本日の注目イベント

独   G20(バーデンバーデン、18日まで)
欧   ユーロ圏1月貿易収支
米   2月鉱工業生産
米   10月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
米   2月景気先行指標総合指数

 重要イベントのFOMCやオランダの総選挙を終えて、市場にはやや気迷い気分が漂い、動きが取れない状況のようです。昨日の夕方、ドルが売られる場面があり113円を割り込んだものの、112円90銭近辺で下げ止まり、一方反発しても113円台半ばで抑えられ、身動きが取れません。NYが終わっても、結局昨日と同じ水準で戻っています。

 年4回の利上げ観測が高まっていた中でのFOMCと、それに続くイエレン議長の会見で、これまでの金利見通しを変えていないことが判明し、タカ派に掛けていた市場関係者は肩透かしを食らった感じでした。これまで通り、緩やかな緩和解除が実施される見通しが強まり、ドル円は112円90銭近辺まで売られましたが勢いもなく、市場は次の材料を探している状況です。

 本日からドイツのバーデンバーデンで「G20」が開催されます。これが目先の材料になろうかと思われますが、市場の方向性を決定づける ことにはなりにくいと思われます。注目したいのはムニューチン米財務長官の言動です。同長官は今回が国際舞台へのデビュー戦です。そのムニューチン長官はベルリンでドイツのショイブレ財務長官と会談し、共同記者会見を行っています。

 その中でムニューチン長官は、「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」と述べて、強いドル支持を表明しています。(ブルームバーグ)ムニューチン氏が強いドルを支持するのはこれが2回目ですが、不思議なことに市場への影響はなかったようです。

 また本日はメルケル独首相がトランプ大統領との会談に臨みます。トランプ氏はこれまでに中国、ドイツ、日本は自国通貨安誘導を行っており、これが貿易不均衡につながっていると主張してきました。果たして、「安倍―トランプ会談」のような友好的な雰囲気になるのか、あるいは直接自分の主張をメルケル首相に伝え、対立的な雰囲気になるのか注目されます。

 やや手詰まり感の出ているドル円ですが、112円台に下落しても、それほど深押しはないものと予想しています。米景気の拡大基調を基本とすれば、どこかでドルを拾う場面を探してもいいのではないかと考えていますが、昨日も述べたように、ユーロドルの動きには目配せする必要があります。

 昨日も1.0770まで「ドル安ユーロ高」が進んでいます。ユーロが一段高になるようだと、ドル円も連れ高となり円が買われる可能性には注意が必要です。本日の予想は112円80銭~113円80銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)