地場系の配車アプリ「フェイスカー(FaceCar)」は、ドイツを拠点とするサパ・ターレ有限会社(SAPA Thale GmbH)から10億USD(約1140億円)の投資を受けることを発表した。

  サパ・ターレ社の会長を務めるのは、在ドイツ・ベトナム人実業家のマイ・ブー・ミン氏。同社の投資により、フェイスカーはドイツの技術を駆使してサービスを改善し、規模を拡大することで配車アプリ「ウーバー(Uber)」などと競争してシェアを獲得していく。

  同アプリは、2016年に発表されてから急速に普及しているが、現時点で運転手からは手数料を徴収していない。ナム氏は「今後も引き続き試験展開を行い、更に広く普及すれば手数料の徴収を開始する。ただし、手数料は同業他社を大きく下回る10%程度に設定する予定だ」とコメントした。

  フェイスカーは、ベトナム人のチャン・タイン・ナム氏が開発したもの。Eメールまたは携帯電話番号で登録する従来の配車アプリとは異なり、利用者は自分のフェイスブック(Facebook)アカウントで同アプリにログインする。画面上では、ウーバーだけでなく他の人気配車アプリ「グラブ(Grab)」と契約する車両を検索することができるほか、運転手や車種などの情報も確認できる。

  アプリを通じて配車が可能なウーバー及びグラブとは違い、フェイスカーでは利用者が運転手に直接電話して配車を依頼するか、運転手が利用者に電話をかけ直して対応する形となる。運賃はフェイスカーが計算するため、利用者が運転手と交渉する必要はない。

  現在までに、ハノイ市やホーチミン市、メコンデルタ地方カントー市、北中部地方ゲアン省ビン市でサービスを展開している。(情報提供:VERAC)