10日に発表された米2月雇用統計は良好と言える結果であったが、発表直後からドル売りが優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週15日に利上げに踏み切る事は、発表前から「織り込み済み」であったほか、平均時給の伸びが2月も緩やかだった事から、米FOMCの利上げペースが加速するとの見方が後退した格好だ。

 この日のドル/円は1月19日高値(115.610円)に届かず反落。長い上ヒゲを伸ばした十字線で引けており、チャートフェースから判断する限り、相場には上値試しの機運がすぐに再燃するほどのエネルギーは残っていないようだ。

 本日のドル/円は、米FOMCや米予算教書などの次なる重要イベントに向けて114円台後半を中心にもみ合う展開を見込むが、一部で弱気相場入りが指摘されている原油相場の動向には要注意だろう。原油価格の下落は、インフレ圧力を低下させるため米長期金利の低下を招きやすくドル安につながる可能性がある。

 本日の予想レンジ:114.300-115.300円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)