ドル円は北朝鮮のミサイル発射の影響もあり上値が重い展開。一時は113円64銭まで売られたが、114円台に戻す場面も。結局113円85-90銭で取引を終える。ユーロドルはほぼ1.05台で推移。欧州時間に1.06台に乗せたものの、押し戻され1.0580-90で引ける。株式市場は利上げが意識され朝方からマイナス圏で推移。ダウは51ドル下落し、2万1000ドルを割り込む。債券相場も下落。先週のイエレン議長の発言が尾を引き軟調な展開。長期金利は2.49%台へと小幅に上昇。金は5日続落し、原油も小幅に反落。

 
ドル/円113.64 ~ 114.10

ユーロ/ドル1.0575~ 1.0608

ユーロ/円120.48~ 120.71

NYダウ  -51.37 → 20,954.34ドル

GOLD -1.00 →1,225.50ドル

WTI   -0.13 → 53.20ドル

米10年国債  +0.020 → 2.498%

 
本日の注目イベント

豪    RBA、キャッシュターゲット
中    中国 2月外貨準備高
欧    ユーロ圏10-12月期GDP(確定値)
欧    OECD経済見通し公表
米    1月貿易収支
米    1月消費者信用残高
加    カナダ1月貿易収支

 
 昨日の朝方に北朝鮮がミサイル4発を発射したことで、114円台で推移していたドル円は113円台に。日本株も売り方が優勢となり、全体としてリスクオフの流れとなり冴えない1日にでした。ドル円は113円56銭まで売られたものの、3月利上げを意識し、積極的には売り込めず114円台を回復する場面もありましたが、戻りも限定的でした。市場では既に、週末の雇用統計を待つ雰囲気も漂っているような状況です。

 米長期金利が小幅に上昇したこともドル円の下落をサポートしたようですが、これは、先週末のイエレン議長の3月利上げには前向きな発言が意識されたものと見られます。今週末に発表される2月の雇用統計で「余程ひどい内容」が出ない限り、来週のFOMCでの利上げは揺るがないものと思われます。これまでの講演での発言を考えると、FOMCの主要メンバーのほぼ全員が利上が妥当だとの意見に傾いているようです。

 イエレン議長は先の議会証言では長すぎる緩和策の維持は賢明ではないとさえ、言明しています。3月利上げが確実視される中、市場は次の利上げのタイミングを探る状況になってきます。今後は、6、9、12月にイエレン議長の会見を伴う会合が予定されています。現時点では9月12月に再利上げが行われると予想していますが、景気の過熱感が出てくるようだと、6月にも再利上げがないとは言えません。

 トランプ大統領の経済政策はまだ実施されていません。インフラ投資や、減税の規模は今後議会での承認を経て決められますが、仮にこの規模の政策が実施されるとしたら、6月の再利上げの可能性が高まることになります。

 2月の雇用統計の内容と、14-15のFOMCが終われば、市場の目は欧州に向かいそうです。オランダの総選挙を皮切りに政治的なイベントが続き、NEXIT(オランダ)やFREXIT(フランス)があるのかどうかで通貨ユーロが大きく揺れ動くことになりそうです。もちろん、ドル円も「リスクオフ」が加速するようだと、蚊帳の外というわけにはいきません。本日のドル円は113円40銭から114円40銭程度を予想しますが、個人的には中国の2月の外貨準備高に注目しています。1月には既に3兆ドルの大台を割り込んでおり、どこまで減少しているのかが焦点です。減少幅が拡大しているようだと、資本規制の強化が想定され、不動産価格の急落などにつながる恐れが出てきます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)