昨日のドル/円は、米3月利上げ観測に支えられて2月15日以来の高値となる114.50円台まで上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)の3月利上げについては、本日のイエレン議長の講演(27:00)が最後の関門となる。議長が利上げに前向きなら、14-15日の連邦公開市場委員会(FOMC)における0.25%の金利引き上げがほぼ確実視されるとともに、ドル/円が1月27日以来の115円台を回復する公算も大きくなる。

 もっとも、昨年3月には議長の鶴の一声によって市場で高まっていた4月利上げ観測が一気に萎んだ例もある。当時とは、世界的な景気情勢やインフレの動向に大きな違いがあるとはいえ、慎重派の議長だけに一抹の不安は残る。仮に3月利上げに否定的な見解を示せば、ドル/円は113円台への反落が避けられず、112円台に差し込むリスクもあろう。金曜日の未明という日本の投資家にとってはライブで接するのが厳しい講演ではあるが、ドル/円相場のトレンドを左右しかねない重要イベントのため注目しておきたい。なお、議長講演の直前にはパウエルFRB理事(26:15)とフィッシャーFRB副議長(26:30)の講演が予定されている。

 本日の予想レンジ:112.800 - 115.500円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)