ドル円は明日のトランプ大統領の議会演説の内容を確認したいとする中、米長期金利が反発したことで買い戻しが優勢に。112円84銭まで買われ下落も一服。ユーロドルは1.06台前半まで反発。上値は重いものの、1.05~1.06台のレンジが続く。株式市場は小幅に続伸。ダウは先週までの勢いはなくなったものの15ドル上昇し、12営業日連続で最高値を更新。債券相場は反落。連日買われていた債券もこの日は短期債を中心に売られた。長期金利は2.36%台まで上昇。金は続伸。ザラ場では1260ドル台まで買われ、3カ月ぶりに高値を記録したが、その後失速し50セント高で取引を終える。原油は小幅に反発。

 
1月耐久財受注          →  +1.8%

1月中古住宅販売成約指数  →  -2.8%

ドル/円111.96 ~ 112.84

ユーロ/ドル1.0581~ 1.0631

ユーロ/円118.80~ 119.46

NYダウ  +15.68 → 20,837.44ドル

GOLD +0.50 →1,258.80ドル

WTI   +0.06 → 54.05ドル

米10年国債  +0.053 → 2.365%

 
本日の注目イベント

豪   豪10-12月期経常収支
日   1月鉱工業生産
欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)
米   10-12月GDP(改定値)
米   12月ケース・シラ-住宅価格指数
米   2月シカゴ購買部協会景気指数
米   2月消費者信頼感指数
米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
米   トランプ大統領、議会で演説
米   2月リッチモンド連銀製造業指数

 
 市場の関心は、いつNYダウは上げ止まるのかということですが、昨日も小幅ながら上昇し、これで12営業日連続で過去最高値を更新中です。通常、株価が上昇するとリスクオンから円が売られ、ドル円は上昇する傾向がありますが、今月に入ってからはむしろ「逆相関」に近い動きを見せており、昨日は111円92銭まで朝方にはドルが売られています。

 これはもちろんトランプ大統領の政策に対する不安を反映していることが背景で、経済政策や税制などは今だにその詳細がわかっていません。特に税制改革については2月9日の会談の席で「驚くべき内容」だと予告したものの、3週間余りたっても、その内容は明らかになっていません。明日、日本時間午前11時の議会演説でその内容に触れるのかどうかが最大の材料になります。トランプ大統領は近いうちに発表すると言っており、ここでもし何も言及がないようなら、失望感からドルが売られ、ダウも絶好の利益確定の場になりかねません。一方その内容が期待通りのものであれば、再びトランプラリーに火がつき、ドル円も115円に向かって上昇を強めることになると予想されます。

 今朝のニュースでは、複数のホワイトハウス当局者からの情報として、トランプ大統領は国防予算の540億ドル増額を求める一方、その他の予算では540億ドル分の歳出削減を求める見通しだと伝えられています。(ブルームバーグ)

 まもなくFOMCメンバーは「ブラックアウト期間」に入るため、今週末までFRB要人の講演が多く予定されています。ダラス連銀のカプラン総裁は昨日オクラハマ州で講演を行い、3月利上げには触れていないものの、金融当局は「早め」に利上げをすべきだと改めて表明しました。総裁は「当局がごてに回るような状況にならないよう警戒したい」と述べています。(ブルームバーグ)

 ドル円は昨日の東京時間には112円割れは若干見られたものの、日経平均が大幅安を演じたわりには底堅い動きを見せました。節目の111円台半ばを試すことなく反発し、NY市場では112円84銭まで上昇しています。まだ111円台が完全に固められたとは言い切れませんが、上値が重い中、111-115円のレンジが居心地よさそうにも見えます。

 本日は、明日の大統領演説を前に動きにくい展開です。演説の内容で上下どちらにも動く可能性があり、無理はできません。予想レンジは112円20銭~113円20銭程度を見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)