先週も円安方向への動きは伸びず、週末は1ドル=112円へと円高になりました。先週金曜日の朝のブログ記事で次にように書きました。「ここから一気に急落というよりは、まずは、先日記録した年初来安値の111円台(111円台半ば~後半)が次なる下値メド」。その通り、金曜夜の海外市場で、円高が進み、一時、111円台後半を記録し、とりあえず、そこで止まりました。さて、今後の見通しについて。方向性は円高。ただ、先週も書きましたように、今年の年初来安値でもある111円台に節目があるため、目先はその水準で下支えされる展開が想定されます。ただ、中期的にはそこで止まらずに、円高が大きく拡大するリスクを抱えた状態であると言わざるを得ません。具体的な水準を予測しますと、大ざっぱに言うならば110円割れ。109円台にちょっとした節目があるのですが、中期的には最大107円台へ円高が進むほどの円高エネルギーを現在抱えている状況と判断されます。

 ユーロ円も私たちの予想通り、円高が進んでいます。先週は1ユーロ=118円までしっかり下がってきました。ユーロ円の見通しもブログで連日のように書いていますが、特に変わりません。短期的には117円台へ進む可能性があり、中期的には昨年11月のトランプ相場の起点に回帰するとの見通しを維持します。

 ポンド円については、先週、次のように書きました。「今年の大きなトレンドは下向き(円高)の状態のなか、 現状、三角持ち合い(下値が切り上がり、上値が切り下がる形状の持ち合い)に入っています」。その三角持ち合いの意識すべきポイントとして「下方向は140円近辺」と書きました。先週末の動きにより、三角持ち合いを下方に崩れようとする兆候が出ています。こうなりますと、ポンド円も、しっかりした下落トレンド(円高トレンド)に入る可能性があります。目先の下落メドはずばり137円。中期的には、今回の(昨年12月を頂点とする)大きな三角持ち合いを崩れた先のターゲットは、130円あたり。すなわちポンド円も、ユーロ円と同じく、昨年11月のトランプ相場(急速な円安トレンド)の起点に戻るシナリオが考えられそうです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)