ドル円はトランプ氏の大統領就任式が行われたことで注目されたが、115円台前半から緩やかに下落。114円21銭まで売られ、この日の安値で引ける。ユーロは続伸。1.0710まで上昇し、直近高値近辺までユーロ高が進む。

 株式市場は反発。原油価格の上昇からエネルギー株が買われる。ダウは94ドル上昇し、主要指数も揃って反発。債券相場は上下したものの、結局前日とほぼ同水準で引ける。金、原油は共に上昇。

ドル/円114.21 ~ 115.27

ユーロ/ドル1.0625 ~ 1.0710

ユーロ/円122.55 ~ 122.95

NYダウ  +94.85 → 19,827.25ドル

GOLD +3.40 →1,204.50ドル

WTI  +1.05 → 52.42ドル

米10年国債  -0.001 → 2.467%


本日の注目イベント

欧   ユーロ圏1月消費者信頼感(速報値)


 トランプ大統領が正式に発足しました。トランプ氏は、注目された演説では、「米国第一主義」の推進を表明したものの財政支出や減税には触れず、今月11日の記者会見と同様にやや拍子抜けの印象でした。この日はやや期待感が先行し、ドル円は115円台前半まで買われましたが結局そこから1円ほど売られ、株価や原油価格の上昇の割には上値の重い展開でした。

 今朝の情報によると、ホワイトハウスはウェブサイトで、経済を再び軌道に乗せるため、向こう10年で新たに米国民2500万人分の雇用を創出し、4%の経済成長率に戻るための大胆な計画の概要を示してきたと説明しています。(ブルームバーグ)ただ、これらに関しても具体的な手法は明らかにされておらず、エコノミストの間では総じて懐疑的です。またTPPからは撤退し、NAFTAの再交渉を先ずイギリスと行うことを発表しています。

 期待された大統領就任演説では、大規模なインフラ投資や法人税減税などについて、なんら言及しませんでした。市場ではさらに力強い言葉や規模の拡大などがあるのではないかとの期待が一部にはありましたが、やや失望感は拭えません。むしろメディアからは、反対運動の規模の大きさを強調するような報道が目立ち、今後の政策運営においても、障害になるのではないかと懸念されます。

 これで正式にトランプ氏が第45代米国大統領に就任したわけですが、今後もツイッターからのつぶやきや、ホワイトハウスからの情報で市場が動くケースが多くなるだろうと思われます。先ずは、中国、日本、メキシコに対してどのような対応を迫るのかが焦点になります。既に「ドルは強すぎる」と発言しており、中国の人民元を意図した発言だったとしても、円にも同様な発言をしてくる可能性は十分あります。

 本日は日本株が小幅ながら続伸しそうな気配です。112円台まで下落した後、115円台を2回試して落とされていることから、115円台前半から半ば超えが目先の天井っぽい感じもしますが、だからと言ってさらに上値が望めないわけでもないと思われます。米国株と金利の行方が鍵を握っており、この動きに注目したいと思います。本日の予想レンジは113円50銭~114円80銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)