本日は、第45代米大統領の就任式が行われる。ご存知トランプ次期米大統領はSNSを使って考えを一方的に発信するケースが多く、メディアが集まる公の場での発言は極めて少ない。このため、政策運営方針が見えにくいという面はあるが、それにしても、これだけ市場から注目される米大統領就任演説は珍しい。

 トランプ氏は、昨年11月の大統領選直後の勝利演説では過激な発言を封印し、市場のムードをリスク・オンに一変させる「優等生」的なスピーチを披露。一方、先週の初会見では「米国の通商協定は完全な失敗だ」などと、選挙戦中の「暴言王」を彷彿させる発言を連発して、市場をリスク・オフに落とし入れた。

 本日については大統領就任式という厳粛な場につき、「いくらトランプ氏でも『暴言王』にはならないだろう」との思いがある半面、「トランプ氏ならやりかねない」との不安も消せない。どちらのトランプ氏が飛び出すのかによってドル/円の反応は180度違ったものになると見られ、116円台を回復しても不思議ではない一方、再び112円台に差し込んでもおかしくない。市場参加者は固唾を呑んで演説を待つしかないだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)