ユーロ/ドルは、昨日の欧州市場で1.0710ドル台まで上昇して昨年12月8日以来の高値を付けた。トランプ次期米政権に対する期待が萎む形でドル売りが優勢となっており、英EU離脱問題に対する懸念が和らいだ事でユーロが買われた面もあった。今月3日に付けた14年ぶり安値1.03392ドルから大きく切り返しており、下落局面はひとまず終了したとの見方も浮上しそうだ。もっとも、そうした見方を裏付けるには、不確定要素が多すぎる。本日は、米国で12月消費者物価指数や12月鉱工業生産などの重要経済指標が発表されるほか、イエレン議長をはじめ米連邦準備制度理事会(FRB)要人の講演が予定されている。また、明日には欧州中銀(ECB)理事会、明後日にはトランプ次期米大統領の就任式を控えており、ユーロもドルも方向性が定まりにくいタイミングであろう。これらのイベントを消化した後、直近のレンジ(昨年12月8日高値1.08728ドル、1月3日安値1.03392ドル)を上下どちらに抜けるかが重要な判断材料となりそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)