ドル円は115円台半ばまで買われたものの、上値は重く、本日が祝日であることもあり、ポジション調整のドル売りに押された。114円18銭まで下落し、114円台半ばで越週。ユーロドルは1.06を割り込んだが徐々に買いが優勢となり、1.06台後半までユーロ高が進む。

 株式市場はまちまち。バンク・オブ・アメリカなど銀行決算が良かったもののダウは小幅安。一方ナスダックは20ポイント上昇し高値を更新。債券相場は小幅に反落。生産者物価指数が上昇していたことで、3月会合までに利上げに動くとの見方が強まった。金は5日ぶりに反落。原油も小幅ながら反落。

12月生産者物価指数                →  +0.3%

12月小売売上高                  →  +0.6%

1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) →  98.1

ドル/円114.18 ~ 115.45

ユーロ/ドル1.0596 ~ 1.0675

ユーロ/円121.74 ~ 122.42

NYダウ -5.27 → 19,885.73ドル

GOLD  -3.60 →1,196.20ドル

WTI  -0.64 → 52.37ドル

米10年国債  +0.036 → 2.396%


本日の注目イベント

日      日銀支店長会議
欧   ユーロ圏11月貿易収支
米      IMF、世界経済の見通し公表
米      株式、債券市場休場  (キング牧師生誕記念日)


 ドル円だけでなく、ユーロドルなど、為替はやや膠着状態が続いています。相変わらずツイッターで発言し続けるトランプ氏の先行きが読みきれないことが背景です。今週末にはいよいよ正式に第45代米国大統領に就任することになりますが、これまでの言動からすると、今後も歯に衣着せる発言を繰り返すものと思われ、いつどんな形でトランプ政権の「火種」になるのか予想がつきません。市場の気迷いはそんな不透明さを反映しているものと思われます。

 12月の生産者物価指数は+0.3%で、米経済の堅調さが示されたとし、3月のFOMCまでには利上げがあるとの見方がやや強まったようです。債券は売られ金利が上昇しましたが、上昇幅は小幅に留まっています。トランプ氏が公約通り、大規模なインフラ投資を実施できるのかどうかが鍵を握っていますが、債券市場でも先行きが読みにくいのは同様です。

 先週末に発表された小売売上高は、市場予想を下回ったものの、1月のミシガン大学消費者マインド指数はまずまずの結果でした。2004年以来の高水準だった先月からは低下していましたが、ほぼ同水準を維持しています。トランプ新政権が公約通りの景気刺激策を実施すれば、景気はさらに上振れすることも十分想定され、今年3回と予想されている利上げ回数も上振れする可能性が出てきます。

 ドル円は118円台半ばを天井に上値を切り下げてはきましたが、上述のように、堅調な米景気に伴い利上げ観測が大きく後退しない限り大幅な円高は見込みにくいと考えられます。

 思えば昨年は、4回の利上げ見込みに対して12月の最後のFOMCまでは1度も利上げができない状況でした。これは労働市場を中心に、米景気そのものは堅調でしたが、中国や英国など外部環境の変化が利上げ観測を後退させたものでした。今年も欧州では政治イベントが多く、中国も貿易収支などに変化が見られ、潜在的なリスクはあるものの、ここもトランプ新政権次第というところです。

 先ずは20日の就任式で、どのような具体的な政策を打ち出すのかが注目されます。さすがに今回は11日の記者会見のような肩透かしはないものと考えています。予想レンジは113円70銭~114円90銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)